■京都産業大学―慶應大学(14時25分、ヨドコウ桜)

 京都産業大学は関西大学リーグを2年連続全勝で制した。2年前の王者、天理大学との試合は追いかける立場で折り返し。三度リードが入れ替わる展開の後半、身長190センチのロックのアサエリ・ラウシーとCTB高井良成の連続トライで突き放し、終盤は粘り強い防御で29-22と逃げ切った。昨年2位の近畿大学との最終戦は、プレイヤーズオブザマッチに選ばれたラウシーらが計5トライを奪って39-18の快勝だった。

 SO西仲隼は96得点でリーグ得点王。リーグのトライランキングではWTBシオネ・ポルテレが9トライで2位、ラウシー、高井、FB北山絢大の3選手が6トライで6位タイに並んでおり、どこからでもトライを奪えるチームだ。

 慶應大学(関東対抗戦4位)は大学選手権3回戦でリーグ戦2位の流通経済大学に45-5と圧勝して準々決勝に勝ち上がった。対抗戦では7試合の総トライ数23を総失トライ数25が上回り、攻撃力、防御力ともに課題を残していた。この試合では開始早々にトライをあげると、バックスに展開したり、モールを押し込んだりと多彩な攻めで前後半3トライずつを挙げ、守っても、相手を後半の1トライに抑えた。

 準決勝は来年1月2日に東京・国立競技場で開始され、第1試合(12時25分開始)が京産-慶応の勝者と早稲田-明治の勝者、第2試合(14時40分開始)は帝京-同志社の勝者と筑波-東海の勝者の組み合わせ。決勝は1月8日に同じく国立競技場で行われる。