「同じ右の長距離打者であるソトと一緒に打線の柱として期待された。来日後は20本、28本と本塁打数も伸ばし適応能力の高さも発揮していた。今季のパフォーマンスは悪夢としか言いようがない。故障に関しては想像以上の重症だった」(DeNA担当記者)

 ビシエド、オースティンはともに2021年オフに3年契約を結び、来季から2年間の契約が残っているがチームでの立場は危うくなりつつある。

 中日は2020年まで3年間在籍したソイロ・アルモンテと再契約。さらにメジャー通算41本塁打のアリスティデス・アキーノも加入した。ビシエドは調子次第で4番の定位置どころか、試合出場も危ぶまれる可能性もある。また、オースティンは右肘の回復が見込めなければ選手生命にすら影響を与えかねない状況だ。

「来季のキャンプが始まってみないとわからない。両選手の復活を祈るしかない状況。ビシエドは33歳という年齢による体力や視力の低下も考えられる。オースティンは右肘の痛みがスイングへ影響していた。2人とも技術的には素晴らしいので、コンディション次第で大爆発の可能性もあるのですが……」(在京球団編成担当)

「(ビシエドは)カタコトの日本語でコミニュケーションも取れる。チームリーダー役としても欠かせない選手」(中日関係者)

「(オースティンは)練習熱心で向上心がすごい。米国で成り上がったハングリー精神が強く、素晴らしい見本になれる」(DeNA関係者)

 お互いチームへの愛も強く、ファンにも愛されている選手だけに、このまま終わって欲しくないという声は多い。来季の両チームのシーズンの行方を左右する2人のここからの“踏ん張り”に期待したいところだ。