それだけ聞くと、日本にとっては何とも厳しい話だが……。川崎さんが続ける。
「クロアチアの戦い方は、どちらかというとパワープレーではなく、守りが強い。個人の力は日本よりクロアチア選手の方が上だと思いますので、ドイツ戦やスペイン戦のように、日本が先取点をクロアチアに与えると、鉄壁の守りの前になすすべがなくなる可能性もあります」
とはいえ、クロアチアにも攻め入る隙はあるはずだ。川崎さんや店員たちに、日本にどう攻められたらイヤかを聞くと、
「モドリッチ選手を自由に動きまわらせてはだめ。そして、両サイドから攻めることですね。サイドバックの選手も攻撃に参加するから、その分、裏のスペースが空いたりもする。日本がスペイン戦のように両サイドから攻め込んで、MFの堂安律選手の左足が炸裂(さくれつ)すれば、チャンスは生まれるのかなと思います。今の日本代表には勢いがありますからね」
なるほど。今の日本には十分にチャンスがありそうだ。
日本はW杯でベスト8に進出したことがない。川崎さんには申し訳ないが、今回はクロアチアを破り、新たなステージに上がることを願いたい。
同店では試合当日は定休日だが、店の客であるクロアチア人らを招き、大型スクリーンで試合観戦する予定だという。
(AERA dot.編集部 上田耕司)