チャレンジャーズ vs サンズ、日本のスポーツ界に新たなライバル関係は生まれるのか(筆者撮影/山岡則夫)
チャレンジャーズ vs サンズ、日本のスポーツ界に新たなライバル関係は生まれるのか(筆者撮影/山岡則夫)
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 アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ(チャレンジャーズ)とotonari福岡SUNS(サンズ)。

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 今季からアメリカンフットボールのXリーグSUPER(1部)に参入する2チームは、グラウンド内外で因縁を抱えるライバル関係。チャレンジャーズ側からすると、絶対に負けられない相手であり常に意識する存在だ。

「間違いなく強い」

 鍜次茂GMは警戒心を隠さない。チーム編成、戦略企画などグラウンド上の全権を任された立場からサンズを客観的に観察している。

「X2にいる頃から伸びるチームだと思いました。チームの一体感があり、九州に根付くためのスポンサー獲得活動に熱心でした。また九州で勤務している優秀な選手をうまく獲得している。九州地区のアメフト選手にとっての目標であり、夢を与える存在になり始めた。当初は練習環境の整備にも苦慮されていたらしいが、近年はそのあたりも克服しつつあり着実に実力をつけています」

「過去には我々がリリースした選手(ドニー・キング、ブランドン・ベリー)を獲得し、彼らは息を吹き返した。ブランドンは、本職である守備のラインバッカ―(LB)から攻撃のランニングバック(RB)にコンバートされ大活躍。彼らの活躍もありサンズは昇格を果たしたが、SUPERで迎える今年は2人をリリースして新たな外国人選手を獲得した。とてもドラスティックな編成、采配だと感じます」

 チャレンジャーズの歴史は1978年に桃山学院大OBが結成したシルバータイガースから始まった。その後チーム名などを変化させながら1993年から現在のチーム形態となる。2000-01年と社会人連覇、00年は日本一にも輝いた名門。2020年に兵庫県尼崎市と包括連携協定を結び、実質的な本拠地として活動する。

 サンズは2017年に福岡県福岡市で立ち上げられ、同年のX3リーグ優勝を果たす。入替戦勝利でX2リーグへ昇格、翌2018年の同リーグも優勝し、入替戦でも勝利を収め、2019年からリーグが再編されるXリーグAREA所属となった。ここからチャレンジャーズとのライバル関係が始まり、今季からは戦いの舞台をXリーグSUPERへ移す。

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選手は“ライバル関係”をどう思う