だからドキュメンタリーでいろいろな考えを巡らせたり、例えば「ブラタモリ」を見て、相撲プロレスの巡業で行った土地のことを思い出したり、その土地の歴史を知ったりして楽しんでいるよ。知っている土地の歴史を知ることと懐かしさがリンクして、最近の楽しみのひとつになっている。

 プロレスはあまり見なくなったが、日テレジータスで小橋(健太)が番組を持っていて、会ったときに「お前、活舌が悪いぞ」と注意するためにチェックしているよ。小橋は「勘弁してくださいよ~」なんて如才ないことを返してくるが、周りの人からしたらお互い何を言ってるか分からないんだと! 

 他のプロレスの試合は天龍源一郎選手が出ないから面白くないね! あまりに面白くないから、昔の天龍源一郎対ジャンボ鶴田の試合を見たりするんだが、そうすると気持ちが高ぶって眠れなくなるんだよね(笑)。職業病だ。俺のようなジジイは夜にプロレスを見ると眠れなくなって徘徊しちゃうから、プロレスは昼間に見るべきだね。

 平日はそんな感じでゆるく過ごしている。一方、土日は基本的にオフなんだけど、結構忙しいんだ。競馬があるからね。それに相撲の場所が始まると、4時頃まで競馬中継にかじりついて、それが終わったらすぐに相撲中継だ。

 現役時代は大きな大会や相撲の場所で季節や1年の移ろいを感じていたが、最近はすっかり競馬のレースで季節を感じるようになってしまった。「桜花賞のときはプロレスでこんな試合をしたなぁ」「有馬記念はあの大会を思い出すなぁ」なんてね。競馬は俺だけじゃなく、女房も娘も、娘婿も馬券を買って、一家で中継を見ているよ。まあ、娘婿は俺がああだこうだ言ってるもんだから、付き合って買わざるを得ないんだが(笑)。

 そして、このコラムの配信日の今日(※5/22(日))はオークスだろう。俺は福永祐一騎手と川田将雅騎手が乗っている馬を買うね。エリカヴィータ(福永)とアートハウス(川田)か。いい人気だね。一流の騎手を選んだということは、馬主も勝ちたいという気持ちが強いから、いい騎手の馬は強いはず。いい馬の実力を引き出す騎手はとても重要だ。

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競馬の予測は意外にも堅実