両者はメリーランド州にあるモントローズ・クリスチャン高校に留学すると、松井がコロンビア大学、伊藤氏はポートランド大に進学。伊藤氏は高校時代にケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)とチームメイトだった。

 松井は、2008-09シーズンまでコロンビア大に4年間在籍し主力メンバーとしてプレー。通算173本の3ポイントシュート成功は当時同大歴代3位で、キャリアハイは19得点。卒業後は帰国しJBLのレラカムイ北海道入りしたが、しっかり本場で爪痕を残している。

 また、二人の前には幻の日本人NCAAディビジョン1プレーヤーもいた。1977年生まれの森下雄一郎氏は、18歳の時に単身渡米しトウソンステイト大学に進む予定だったが、これが取りやめに。その後はストリートバスケのリーグで活躍し2009年に現役引退。現在は、社会貢献活動に従事している。

 この他、宇都宮でプレーするテーブス海はノースカロライナ大学ウィルミントン校に所属し、シーホース三河のシェーファーアヴィ幸樹はジョージア工科大に在籍。ポートランド大でプレーした琉球ゴールデンキングスの渡邉飛勇など、短い期間ではあるがNCAAディビジョン1を経験した日本選手がいる。

 ちなみに日本人初のNBAプレーヤーとなった田臥勇太(現宇都宮ブレックス)は、ブリガムヤング大学ハワイ校に進学していたが同大はディビジョン2に所属。今回はディビジョン1に限定したため対象外とさせていただいた。(文/田村一人)