最後は19歳の竹内優騎だ。2020-21シーズンは主に下部のAmebaツアーでのプレーとなったが、昨年12月のファイナルQTで3位となり、今年のツアー出場権を獲得した。上位で最終予選を終えたことでも注目度が高いが、それ以上にポテンシャルを感じさせることがある。それは、2018年のプロテストを高校1年で合格したことだ。16歳70日での合格は史上最年少記録で、これだけでも話題は十分。パッティングに課題はあるが、グリーン上でのプレーがレベルアップすれば、ツアーを盛り上げてくれる可能性はあるだろう。

 男子ツアーはスター不在が叫ばれ、隆盛と言われる女子ツアーも渋野、古江の米ツアー参戦などによる“空洞化”への懸念も囁かれることがある。こうした外野の声を払拭し、各ツアーが活性化していくためには新しいヒーロー、ヒロインの出現は欠かせない。今回取り上げたゴルファーの中から誰がブレイクするのか? いや、誰がではなく、全員のブレイクを望みたい。