今季は打撃の状態が上向かず76試合出場で打率.204、3本塁打、20打点。移籍5年目でワーストの数字だったが、31歳とまだまだレギュラーとして活躍できる可能性は十分に秘めている。それなのに、なぜ巨人は獲得に動かなかったのだろうか。

「大田は恵まれた体格でスケールの大きいプレーが魅力ですが、繊細な性格で巨人時代は結果を出そうと精神的に追い詰められてなかなか力を発揮できなかった。選手によって合う環境というのがある。自由度が高い日本ハムで伸び伸びプレーして力を発揮したが、『巨人向きのプレーヤー』ではないと判断したのでしょう。個人的にも巨人に戻らない方がいいと思います。他球団の方が肩の力が抜けて大田らしさを発揮できるように感じます」(スポーツ紙記者)

 DeNAは佐野恵太、桑原将志、オースティンと外野のレギュラーが固まっているが、控えの選手たちと力の差が大きいのが懸案材料だった。オースティンも故障が多いため、大田を獲得できれば心強い存在になる。高校時代に何度もプレーした横浜スタジアムを本拠地にプレーできるのも特別な思いがあるだろう。

 複数球団が獲得を検討しているが、DeNAが一歩リードしているという情報も。大田がプレーする3つ目の球団はどこになるだろうか。(安西憲春)