「小川さんは人気がありますから、党員票は小川さんにかなり来るのではないでしょうか。私は46歳なのに、泉さんは47歳で8期。政策通で話ぶりも安定していますよね。4候補のうち誰が代表になっても、党のイメージ刷新になると思います」

 泉氏はニッポン放送の番組「飯田浩司のOK! Cozy up!」で、「一旦野党ヒアリングは取りやめていかなければいけないと思う」と語ったことが党内で波紋を広げた。

「私も野党ヒアリングのあり方を見直した方がいいと思います。官僚はこの国のシンクタンクですから、立憲も彼らとうまくつきあって、ただ単に官僚をいじめるのではなく、一緒に政策を作っていこうという考え方には賛成ですね」

 4候補はこれまで、共同記者会見や日本記者クラブ主催の討論会、北海道、福岡などでの討論会などに出席してきた。それでも、いま一つ盛り上がりに欠ける理由として、「主張の違いが見えにくい」と指摘されている。

「民主党の時代に、とにかくそれぞれの議員が主張し、党としては残念ながらまとまりがなくなってしまった。それを枝野さんがおもしになって、今まで前へ進めてきた。民主党時代の反省と教訓から、党としての主張のバラバラ感を出さないために、4候補のみなさんは自分の意見を一定程度抑えているのではないか。立憲としては誰が代表になっても変わらない党の方針があることを見せていく工夫ではないでしょうか」

 続いて、一期生の元朝日新聞政治部記者の山岸一生衆院議員(40)に聞いてみた。山岸氏はどこのグループにも所属せず、推薦人にもなっていない。正直、盛り上がらない代表選をどうみているのか。若手議員として危機感はないのだろうか。

「代表選は場外戦を含めて、いろいろと多面的なことをしていかないと、なかなか盛り上がらないのかと思います」

と真摯に語る。

 2カ月前の10月29日投開票だった自民党代表選では、岸田文雄氏、河野太郎氏、高市早苗氏、野田聖子氏の4候補が立候補。小泉進次郎氏、石破茂氏と河野氏との「小石河連合」などと話題満載だった。総裁選が脚光を浴びたことでリセットされ、凋落した内閣の支持率を回復させた。対して、立憲の場合は候補に知名度がない、スターがいないとも指摘されている。

「政策をどんなに熱く語ってもやっぱり、現実問題としてそれが届く層は限られてしまう。共産党や連合との共闘といったことしか一般には注目されないと思うんですよ。報じないマスコミが悪いのかというとそうとも言えない」

 では、今、何をすべきなのか。

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真剣な顔をして「腹減った」