記者会見した小室圭さんと小室眞子さん (c)朝日新聞社
記者会見した小室圭さんと小室眞子さん (c)朝日新聞社

 秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さん結婚した小室圭さんが、7月に受験した米ニューヨーク州の司法試験の結果が不合格だったことが判明。小室さんの留学を支援していた奧野善彦弁護士はNHKの取材に対し、小室さんが来年2月に「再チャレンジ」する意向であることを伝えたという。日本、ニューヨーク州、ワシントンDCの三つの弁護士資格を持ち、外資系法律事務所に10年以上勤務した山中眞人弁護士は、「2月の試験は合格率が下がり、就職したばかりの新人が勉強時間を確保するのも大変だ」と話す。自らも不合格を経験したことがある山中弁護士に、「再受験」事情を聞いた。

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 早稲田大学法学部卒で、在学中の1995年に日本の司法試験に合格した山中弁護士は、ペンシルバニア大学ロースクールLLM(Master of Laws:法学修士)を2009年に修了し、ニューヨーク州の司法試験に挑戦。不合格を経て、2010年に受かったという経験の持ち主だ。

「日本の大手法律事務所にいる弁護士であっても、落ちた経験がある人は少なくありません。それに、当時クラスメイト(LLMの学生はアメリカ以外の国の生徒で構成)で英語に全く問題ない友人でもなぜか不合格となった人が何人もいました。ロースクールのクラスメイト同士、誰が受かって、落ちたかという話になり、落ちた者同士で慰め合うこともありました」(山中弁護士、以下同)

 不合格者同士の慰め合いでよく例にあげられていたのが、「ヒラリー・クリントンは、アーカンソー州とワシントンDCの試験を受けてワシントンDCの方は落ちたとか、ジョン・F・ケネディ・ジュニア(元大統領の息子)もニューヨーク州の試験に一発合格しなかったという話だった」と山中弁護士は振り返る。そして、再受験の際に試験会場でクラスメイトに再会し、互いに「頑張ろう」と励まし合うそうだ。

「1年間のLLMコースに通う人は、すでに自国の法学部を出て弁護士をしていた経歴の人が多く、アメリカで州の資格を取るのは『箔をつける』という程度の人も多い。私もすでに10年間日本で弁護士をしていたので、受からなくても困らないと最初は思っていたのですが、落ちたことが悔しくて受かるまで受験していました」

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外国人受験者の合格率は…