衆院選が10月31日投開票され、沖縄2区に「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)公認で立候補したYouTuber・ゆたぼんの父で、心理カウンセラーの中村幸也氏は落選した。得票数は3053票。得票率は1.94%だった。
「沖縄に住んでいる多くの人達が中村氏に対して好意的な見方をしているわけではない。子供がやむを得ない状況で学校に通えないならともかく、『学校に通わない』という選択肢を提唱することに賛同できる有権者は少ないという事。この結果に驚きはないです」(地元・沖縄のテレビ関係者)
中村氏の選挙活動が物議を醸した場面も。公職選挙法では未成年の政治活動を禁じているが、ゆたぼんが選挙ポスターに写ったり、政見放送に出演していた。事前に中村氏の陣営が選挙管理委員会に相談・確認済みだったという報道も見られたが、「デリケートな問題なのになぜギリギリを攻めるのか。選挙ポスターを見るとゆたぼんの顔がデカデカ掲載されていて、どっちが出馬するのかわからない。息子の知名度を利用しているのは明らかだし(ゆたぼんの行動は)選挙活動ではないか」と不快感を露わにする声が聞かれた。
ゆたぼんはRBC琉球放送の政見放送で、不登校の当事者として登場している。「(小学)3年生に上がった時に疑問を持って、何で学校はあるんだろう? 何で先生はいるんだろう? 何でみんなと同じ時間にトイレに行かないといけないんだろう? なんでだろう、なんでだろうというのが多くなって。周りの子たちと同じ行動をすることに疑問を持って、みんなが先生や親の言うことを黙って『ハイハイ』聞いているロボットに見えたんですね。その時、ロボットみたいになりたくないと思って、宿題をやめたら先生に叩かれて、泣きながら家に帰って。先生は叩いたのに『叩いていない』とウソをついて、最終的に『手が滑って当たっただけ』って言って。それでパパとも話をして小学校の時は自由登校だけど、今は中学1年生で学校に行ってないという感じです」と不登校になった経緯を語っている。