中村氏は「今の政治というのはどうしても従来のやりかたにとらわれすぎて、大きな変革が生まれていない。イノベーションが起こらないというのはみんな保守的になりすぎている部分があるし、自分を守りすぎている部分が強い。僕の場合は散々今までも、今現在もネットで散々叩かれていますし、これ以上叩かれても何も思わない部分がある。大きく何かを変えようと思ったら叩かれるのを覚悟で発信していく必要がある。今までの政治家ができなかったことを自分自身はできると思っているし、どんどん発信してイノベーションを起こしていきたい」と映像内で力説している。 

 衆院選で惨敗を喫した中村氏だが、YouTube事務所の関係者は「落選は想定内でしょう。当選できなくても選挙に出たことでステータスになるし、知名度を上げる良い機会になった。中村氏は収穫と捉えているでしょう」と指摘する。

 SNS、ネット上では「従来このレベルの人種は供託金で足切り出来てたんだけどね…Youtubeで身の丈に合わない資産を形成出来るようになって、完全に売名道具と化してるよね。次の選挙ではもっと増えるだろうし、対策した方がいいんじゃないの?(原文ママ)」、「最近の迷惑系YouTuberみたいな連中の選挙利用の流れはどうにかならないものかな。等しく政治に関わる自由はあって然るべきとして、一方でただのYouTubeの宣伝みたいな物に選挙を使われる事にはどうしても抵抗がある(原文ママ)」など候補者の立候補をめぐるルール作りを望む声が少なくない。

 中村氏は3053票という有権者の「声」をどう受け止めるか。(安西憲春)