ロッテが正直、一番嫌ですね。束になってかかってくるイメージで、打線は一度つながると止まらない。マーティン、レアードの両主砲に加え、荻野貴司、中村奨吾、角中勝也も追い込まれてからファウルで粘るので投手は神経を消耗する。戦いにくいですよ」(他球団スコアラー)

 飛び抜けたスーパースターがいるわけではないが、相手からすれば厄介な選手がそろっている。リーグトップの333得点と数字にも表れている。快進撃でパリーグの主役に躍り出たオリックスに相性が良いのも強みだ。昨季は18勝5敗1分と大きく勝ち越し。今季も6勝3敗3分。29日のオリックス戦(京セラドーム)は5点のリードを追いつかれたが、逆転は許さず引き分けに持ち込んだ。

 侍ジャパンに1人も選出されないことが、ロッテファンのボルテージをさらに高めている。SNS、ネット上では「ロッテの選手が選ばれなかったのは残念だけど、五輪でコンディションを崩す心配がなくなったと前向きにとらえよう。侍ジャパンの選手たちと遜色ない力のあるメンバーがそろっている。優勝して証明しようぜ」、「侍ジャパンに選ばれなかったけど全く悲観していない。荻野(貴司)は日本一のセンターだと思っているし、益田(直也)は日本一のストッパーだと思っている。唐川(侑己)、佐々木千隼もセットアッパーとして輝いている。今年は混戦で井口監督の腕の見せ所。絶対に勝つ」などのコメントが。

 混戦のパリーグで、ロッテがペナントレースの主役になれるか。最後の最後まで目が離せない戦いが続きそうだ。(牧忠則)