広瀬すず(C)朝日新聞社
広瀬すず(C)朝日新聞社

 昨年は14社のCMに出演し、女性タレントのCM起用社数ランキングで堂々の第1位に輝いた広瀬すず(22)。女優としても引く手あまただが、間もなく最終回を迎える連続ドラマ「ネメシス」(日本テレビ)の視聴率は意外と苦戦を強いられている。

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 嵐の活動休止後、初のドラマ出演となった櫻井翔とのW主演ということもあり、オンエア前から注目度の高かった本作。初回こそ11.4%と二桁発進を遂げたが、以降は1桁台を推移。最終回前の第9話は7.9%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 広瀬同様、主演の櫻井翔も同じくCM起用社数ランキングでは男性タレントでトップ。間違いなく当代随一の人気者がそろって主演しているにもかかわらず、なぜ低視聴率にあえいでいるのか。テレビ情報誌の編集者は次のように分析する。

「逆説的になりますが、CMで常に見かける2人なので、『わざわざドラマで毎回見たいという気にならない』ということかもしれません。本作には重要な役どころで橋本環奈さんも出演していますが、彼女もCM起用社数ランキングで5位です。これだけ人気者を掛け合わせても視聴率が低調となると、タレントの好感度とドラマの人気は比例しないということになります。ドラマの内容で言うと、櫻井さんの役柄はポンコツ探偵で、広瀬さん演じる天才助手からこっそり教えてもらいながら名探偵を気取るという設定なのですが、これに無理があったように思います。このポンコツ探偵の芝居がコミカルすぎるというか、いつもスマートなイメージの櫻井くんがやるにはあまりにもうそくさかった。全編を貫く『ゲノム編集ベイビー』の真相はとてもよくできているだけに、もったいない」

 ドラマの後半で、実は櫻井は単なるポンコツ探偵ではなかったことが判明して面白くなっていくのだが“後の祭り”だったのかもしれない。

 こうしたなか、関係者の間で注目されているのが広瀬と橋本の関係だ。6月7日には、最終回に向けて広瀬すずと橋本環奈がドラマ公式インスタグラムで生配信を敢行。同学年の人気女優ふたりがドラマの舞台裏を語りながら、ブームアップを図った。

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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広瀬と橋本をメインに映画化すればヒット確実?