よゐこ濱口さんの優しさについて鈴木おさむが思うこと (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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よゐこ濱口さんの優しさについて鈴木おさむが思うこと

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

放送作家の鈴木おさむさん

放送作家の鈴木おさむさん

 そんな優しさなんです。本物の優しさ。

 優しい濱口さん。濱口さんと南明奈さんとのお子さんが、お空に戻ったという報告がありました。妊娠7か月だったそうです。

 胸がキュっと苦しくなりました。うちも妻のお腹の中に出来た子供がお空に戻った経験があります。二度ありました。二度目は双子でした。

 最初の時。妻が産婦人科に検診に行っていたのですが、なかなか帰ってこず。嫌な胸騒ぎがしました。そして電話が鳴った。妻が激しく泣いていた。それで何が起きたかわかりました。

 妻を病院に迎えに行く。泣きながら病院を出て行く。

 大きなお腹を撫でながら帰る人。生まれて間もない赤ちゃんを抱きながら入ってくる人。そして、残念なことになってしまった妻のような人。みな、同じ扉を通って帰っていきます。

 泣きながら家に帰った妻。もう芸人として仕事出来ないかもと思っていました。

 家に帰ってからもずっと泣いている妻。親に報告の電話をする。残念になってしまったことを。それから数日たって手術をしました。

 悲しみの中にいる妻と一緒にいても、僕は何を言っていいかわからない。「がんばれ」なんて言えない。言っても意味がない。だから言葉が出ない。何をしていいかわからない。歯がゆい。自分の無力さを感じる。

 手術をした翌日、栃木の実家から妻のお母さんが来てくれました。家に来て、あまり言葉は発さずに、カレーを作り始めました。妻が大好きだったお母さんのカレー。そしてそのカレーを食べた妻。お母さんは、再び栃木に帰っていく。


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