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がんの治療法を選べないときは誰に相談したらいい? 専門医に聞く

写真はイメージ(GettyImages)

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 がんの3大治療と呼ばれる手術、放射線、抗がん剤。とはいえ、患者からするとどれがいいのかわからないことも。『手術数でわかる いい病院2021』(朝日新聞出版)で、がんの専門医に疑問をぶつけました。

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Q)手術、放射線、抗がん剤から治療法を選ぶよう医師に言われました。どうやって選べばいいでしょうか。

A)担当医と率直に話すことが大事です。病院内で担当医以外にも相談を

 がんの治療については、関連する学会がどのような標準治療をおこなうかを示した、診療ガイドラインが定められています。医師はこれを参考にするのが一般的ですが、順天堂大学順天堂医院の加藤俊介医師は「ガイドラインは一般的に治療成績が良好な治療法が優先して書かれています」と説明します。

「手術で患部を取ることが望ましくても、実際にはからだへの負担が大きかったり、年齢的に難しい場合もあります。抗がん剤は副作用を伴うことも多く、そういう生活を送りたくない人もいます。患者さんが自らの価値観を率直に話してくれると、医師もそれに合わせた治療方針を考えられます」(加藤医師)

 患者にとってはすべてが初めてのことなので、「どうしていいか分からなくて当たり前」と国立がん研究センター東病院の坪井正博医師は言います。

「疑問に思ったらストレートに聞くほうが医師も助かります。『先生が一番勧める治療は?』と尋ねるのもいいでしょう。あらかじめ質問をメモしておくと聞き忘れがなくなります」(坪井医師)

 担当医に聞きにくいときは、病院内の相談窓口に相談することもできます。

「私の場合は、看護師に患者さんと話をしてもらうようにしています。薬剤師や事務の人も相談に乗ってくれるはずです。がん治療の経験者によるピア・サポートを利用するのもよいでしょう」(坪井医師)

 また、近畿大学病院の中川和彦医師は次のように答えます。

「がん診療連携拠点病院にはがん相談支援センターが設置されていて、担当医に直接聞きにくいことや、治療以外の生活全般の不安や費用など、気になることがあればいつでも相談に乗ってくれます。秘密を口外することはありません。またおもにメンタル面での相談を受け付ける緩和ケアセンターもあります。どちらも早い時期に一度行ってみるよう、患者さんには勧めています。選べないときには担当医に相談しましょう。また、がん相談支援センターでは相談員に選べない状況を相談してみましょう」


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