プロ野球で最も即効性の高い補強と言えば外国人選手となるだろう。特に期待が大きくなるのがメジャーで十分な実績を残した選手であり、今年の新外国人ではスモーク(巨人)がメジャー通算196本塁打を放っており、日本でもそのパワーを発揮しつつある。しかし期待されたような活躍ができないまま帰国するという例も少なくない。果たして大物外国人選手の獲得は有効なのか。近年の事例から検証してみたいと思う。
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過去5年間に来日した主な大物外国人選手と、メジャーでの実績、日本での1年目の成績を並べてみると以下のようになった(年齢は来日当時の満年齢。年俸は推定)。
■ギャレット(2016年巨人・35歳・年俸3億円・在籍2年)
メジャー通算:734安打 122本塁打 400打点 打率.251
来日1年目:109安打 24本塁打 68打点 打率.258
■ゴームズ(2016年楽天・36歳・年俸2億円・在籍1年)
メジャー通算:835安打 162本塁打 526打点 打率.242
来日1年目:11安打 1本塁打 7打点 打率.169
■ジー(2018年中日・32歳・年俸1億2000万円・在籍1年)
メジャー通算:51勝48敗1セーブ1ホールド 防御率4.09
来日1年目:0勝3敗0セーブ0ホールド 防御率4.00
■ロサリオ(2018年阪神・29歳・年俸3億4000万円・在籍1年)
メジャー通算:413安打 71本塁打 241打点 打率.273
来日1年目:68安打 8本塁打 40打点 打率.242
■ジョーンズ(2020年オリックス・35歳・年俸4億4000万円・在籍2年)※在籍中
メジャー通算:1939安打 282本塁打 945打点 打率.277
来日1年目:78安打 12本塁打 43打点 打率.258
■ムーア(2020年ソフトバンク・31歳・年俸3億円・在籍1年)
メジャー通算:54勝56敗0セーブ3ホールド 防御率4.51
来日1年目:6勝3敗0セーブ0ホールド 防御率2.65
■エスコバー(2020年ヤクルト・34歳・年俸8800万円・在籍1年)
メジャー通算:1367安打 41本塁打 442打点 打率.258
来日1年目:103安打 1本塁打 30打点 打率.273
■ボーア(2020年阪神・32歳・年俸2億7500万円・在籍1年)
メジャー通算:433安打 92本塁打 303打点 打率.253
来日1年目:80安打 17本塁打 45打点 打率.243
■パーラ(2020年巨人・33歳・年俸1億6500万円・在籍1年)
メジャー通算:1312安打 88本塁打 522打点 打率.276
来日1年目:39安打 4本塁打 13打点 打率.267