NHK「おかあさんといっしょ」(写真提供=NHK)
NHK「おかあさんといっしょ」(写真提供=NHK)

 NHKはこの春、Eテレ幼児・子ども向け番組の編成を大幅に変更した。なかでも未就学児の親たちの間で話題なのが、国民的人気番組「おかあさんといっしょ」の放送開始時刻が午前8時から7時45分に繰り上がったこと。小さな子どもを抱える家庭は、朝の生活習慣が変わりそうだ。時間変更、もう慣れた? ママパパたちに聞いてみた。

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「おかあさんといっしょ」は、2~4歳をターゲットにした老舗の幼児番組。番組内は、幼児が集中して視聴できるように、歌や体操、人形劇と、2~3分程度の複数のコーナーに分けられている。

 録画や配信などでの視聴が隆盛の現代でも、「『たいそう』が終わったらおうちを出ようね」などと、各コーナーを時計代わりにして、子どもの行動を促している家庭は多い。そのため、朝の15分の繰り上げは、各家庭の生活習慣に変化をもたらしている。親たちの反応は、驚く人、嘆く人、さまざまだ。

「まさか『おかいつ』(おかあさんといっしょの略)の時間が変わるとは。しかも15分って微妙な刻み方。保育園に登園するリズムが狂って朝からバタバタになった」(2歳男児の20代母親)

「朝食後の視聴がルーティーンだったが、食べながら子どもが番組に釘付けになってしまった」(2歳男児の40代母親)

「放送に子どもが集中しているあいだに家事を終わらせたいので、15分早めに子どもを起こそうと思う。慣れるまでは大変」(2歳男児の30代母親)

「保育園に向かう車の中で子どもに見せていたので、『早く着替えないとおかあさんといっしょに間に合わなくなるよ』という声がけができなくなった」(3歳男児の40代父親)

 困惑、混乱する声が聞かれた一方、「時間的余裕が生まれた」という「恩恵あり」のケースも。

「9時の幼稚園登園に合わせて、いつも通り見せながら支度したら、早く終わって助かった」(4歳女児の40代母親)

「息子の預かり時間は8時半。エンディング曲の『ベルがなる』が始まったら家を出る、とインプットされているため、ゆっくり登園できた」(3歳男児の30代母親)

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放送開始当初は午後1時台だった