PGAツアーでプレーする松山英樹の調子がイマイチのようだ。
松山は、現地時間3月28日までテキサス州のオースティンCCで開催されていたWGCシリーズのWGCデルテクノロジーズ・マッチプレーで、予選のグループリーグで敗退。最終マッチこそ世界ランク10位のパトリック・カントレ米)に4&2で勝利して意地を見せたが、ブライアン・ハーマン(米)、カルロス・オルティス(メキシコ)に敗れて、松山にとっては収穫のない大会となってしまった。
昨年は同11月のビビント・ヒューストンで2位タイ、続くマスターズでは13位タイとしていた松山だが、年が明けてからはトップ10入りがなく、逆に2021年は序盤で既に予選落ちが2回。そして、先にあげたマッチプレーでも厳しいプレーを強いられた。
今週の松山は、翌週のマスターズに備えてバレロ・テキサス・オープンに初出場し最終調整を図るが、果たしてどこまで復調できるのか。マッチプレー後は自身のゴルフについて「最悪」と話しており、悲願のメジャー制覇がかかる「ゴルフの祭典」でのプレーにやや不安があることは否めないだろう。
そんな松山だが、昨年までと何が違うのだろうか。ここではデータを元にして紐解いてみたい。
まず気になるのはパー3とパー4でのスコアだ。他の男子プロでも見られる傾向だが、松山もパー5は非常に強い。昨季はロングホールだけで1試合平均5.40アンダーしており、今季も同6.14アンダー。そして今年に限る(マッチプレーを除く)と同6.75アンダーという数字を記録している。
ところがミドルとショートになると、この数字が寂しいものになる。まず昨季はパー4こそ同1.20アンダーと“潜っていた”が、これがパー3だと同0.55オーバー。そして今季のパー3は同1.14オーバーで、今年だけ見ると同1.75オーバーまで落ち込む。ちなみにミドルホールでは今季が同0.07アンダーで今年は0.50オーバーだ。