ドライバー、アイアン、アプローチを合計したスコアへの貢献率は「ストロークス・ゲインド・ティー・トゥ・グリーン」で表されるが、松山はこのスタッツが突出している。松山の「ストロークス・ゲインド・ティー・トゥ・グリーン」は、2014年からの8シーズン中6回が一桁順位。中でも3位を2回(2017年が1.613、2019年は1.487)記録しており、昨季は1.433で堂々のツアー2位なのだ。つまりこれまでの松山は、グリーン手前まででスコアを作っていることが分かる。

 ところが今季の松山は、この「ストロークス・ゲインド・ティー・トゥ・グリーン」が1.018で20位。中でもティーショットの貢献度を示す「ストロークス・ゲインド・オフ・ザ・ティー」は0.218で62位と足を引っ張る形になっているのだ。結果的に全てを合計した「ストロークス・ゲインド・トータル」は0.717で49位。松山は2014年のツアー参戦以降、このスタッツで20位以下になったことはなく、ティーショットの精度を上げてこの数字を改善することも、浮上の糸口となるだろう。

 となると注目したいのはバレロ・テキサス・オープンでのティーショット。ここで松山から安定したドライバーショットが見られれば、マスターズでの活躍も期待できるはずだ。