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「THE W 2020」優勝の吉住 女性芸人への偏見を持つ人にこそ見てほしい秀逸さ

連載「道理で笑える ラリー遠田」

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女性芸人ナンバーワンとなった吉住(写真提供/人力舎)

女性芸人ナンバーワンとなった吉住(写真提供/人力舎)

 お笑い界は極端に男性中心の社会である。女性芸人の割合も年々増えているとはいえ、いまだに圧倒的な少数派であることは間違いない。

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 女性芸人の中には男性芸人に負けないほどの華々しい活躍をしている人もいる。だが、テレビ番組でMCを務めるのも、雑誌などの「好きな芸人ランキング」で上位に並ぶのも、そのほとんどが男性芸人である。

 お笑いという営みはそもそも男女平等なものであり、表向きには女性だからといって不当に低く扱われるわけではない。だが、女性芸人の出世を阻む「ガラスの天井」が存在するかのように、一定のところでその活躍が頭打ちになっているような状況はある。

 そのようなことから、世の中には「女性芸人は面白くない」という偏見を持っている人もいる。中には「女性芸人は、恋愛ネタや自虐ネタなどの女性的なテーマのネタを安易にやる人が多い。だからワンパターンでつまらない」などと思っていることもある。

 確かに、女性芸人の中には、恋愛に関する話をしたり、自分の容姿をネタにしたりする人もいる。だが、個人的にはその割合が極端に大きいとは思わないし、それが悪いことであるとも思わない。

「女性芸人は女性のネタばっかり」というのは、もともと女性芸人に偏見を持っている人が、その偏見を自ら肯定するためにひねり出した屁理屈のようなものではないかと思う。

 そういう人にぜひ見ていただきたかったのが、12月14日に放送された『女芸人No.1決定戦 THE W 2020』(日本テレビ)である。今年で4回目を迎える女性芸人の日本一を決めるお笑いコンテスト番組だ。

 決勝の舞台では予選を勝ち抜いた10組の女性芸人がネタを披露した。漫才、コント、ピン芸などの多彩なジャンルのネタが演じられていたのはもちろん、その内容もバラエティ豊かだった。Aマッソが演じた映像と漫才を組み合わせたネタなどは、その形式自体が斬新なものだった。

 確かに恋愛ネタや自虐ネタをやる人もいた。しかし、それも含めての多様性である。むしろ、「女性向けのドラマや漫画の中に恋愛の要素が含まれる割合」と比べると、女性芸人のネタに恋愛の要素が含まれる割合は極端に少ないとも言えるほどだ。


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