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阪神ファンは“敵”を応援!? 引退直前の古巣戦にまつわる「粋なエピソード」

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久保田龍雄dot.
阪神時代の藤本敦士(左)と巨人時代の木村拓也(右) (c)朝日新聞社

阪神時代の藤本敦士(左)と巨人時代の木村拓也(右) (c)朝日新聞社

 今季限りで14年間の現役生活に終止符を打った楽天・渡辺直人が11月6日、古巣・西武を相手に引退試合とセレモニーを行った。

【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!

 複数球団に在籍した選手ならではの趣向だが、過去にも古巣相手の引退試合に出場したり、古巣のファンに最後の雄姿を見せる機会を与えられた選手は少なくない。

 セ・パ両リーグMVPと2度の首位打者に輝いた“打撃の職人”小笠原道大の引退試合は、中日時代の2015年9月21日。相手は07年から7年間在籍した古巣・巨人だった。

 この日、5番ファーストでスタメン出場した小笠原は4回2死一、二塁、遊撃へのゴロで全力疾走して内野安打をかち取り、前田智徳(広島)を抜く通算2120本目(歴代29位)の安打を記録した。

「(プロ)初安打も内野安打で、最後も内野安打で自分らしいと思います」と振り返った小笠原は、現役最終打席となった7回にも、マシソンの155キロ直球をフルスイング。左翼線へ鋭い打球が飛び、長打コースと思われたが、惜しくも亀井善行の好捕に阻まれた。

「さすがにああいう打球が飛んできたので、捕らなくちゃと。最後の打席でしたし、つらかったですね」と気にした亀井が謝りに行くと、小笠原は「こいつ、捕りやがって!」とばかりに頭をはたくパフォーマンスを見せ、「あれがヒットになっていたら、足が絡まってコケてアウトになっていたので、カメが捕ってくれてホッとしています」とユーモラスに切り返した。

 試合終了後、両軍ベンチから選手が飛び出し、自然発生的に小笠原を胴上げ。両手を広げて5度宙を舞い、「なかなかそういう体験をできる人間はいないと思う。幸せだと思った」と感謝の言葉で締めくくった。

 引退発表直後、古巣・阪神の本拠地・甲子園で史上459人目の通算1000試合出場を達成したのが、13年のヤクルト・藤本敦士だ。

 09年まで9年間在籍した阪神時代に2度のリーグ優勝に貢献。“恐怖の8番打者”の異名をとった藤本も、13年は春先から腰痛に悩まされ、2軍での調整が続いた末、9月9日に現役引退を発表した。


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