「配置転換は意味ない」元セーブ王が語る、苦しむ阪神・藤川らに必要な“処方箋” (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「配置転換は意味ない」元セーブ王が語る、苦しむ阪神・藤川らに必要な“処方箋”

このエントリーをはてなブックマークに追加
山岡則夫dot.
阪神の藤川球児(左)とDeNAの山崎康晃(右) (c)朝日新聞社

阪神の藤川球児(左)とDeNAの山崎康晃(右) (c)朝日新聞社

『クローザー(抑え投手)』の責任は重大。試合を締めてチームを勝利に導くのは、簡単なことではない。

【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!

 今シーズンは阪神・藤川球児、DeNA・山崎康晃が不調だが、一体何が起きているのか、そして復活するには……。2005年にセーブ王となるなど、ロッテの守護神として活躍した小林雅英に『クローザー』について語り尽くしてもらった。

「抑え投手は結果がすべて」

 長年、守護神を任されてきた右腕は、自ら考える理想論を語ってくれた。

「個人的考えですが、例えば10試合中9試合を完全に抑えても、最後の試合で打たれて負けたらダメ。10試合すべてセーブを挙げてチームが勝たないと意味がない」

 勝ち試合を締めくくるためマウンドに上がるのが仕事。しかし周囲はそれだけでなく、走者さえ許さない完璧な投球まで期待する。1回投げるだけなんだから無失点は当然、という風潮さえある。

「抑えて勝った試合でも、記録がかかったりしていないと報道などでは大きく扱ってくれない。逆に打たれて負け投手の日なんて、つるし上げをくらう。あいつのせいで負けたってね。それだけ重要で注目も集まる立場。抑えはやりがいもあるけど大変。連投などで肉体的なものはもちろん、精神的疲労もかなり大きいポジション」

 今季は阪神・藤川、DeNA・山崎という日本を代表する抑え投手2人の調子が上がってこない。

「今季は(新型コロナウイルスの影響で)開幕が約3カ月遅れた。開幕とは特別なもので、どんな選手でも調子をまずはそこに合わせてくる。特に実績ある選手ほど、黙っていても身体と心が順応できるようになっている。1度ピークに持ってきたものを先延ばしにされたのだから、調整が難しかったのは当然」

 藤川、山崎とも抑えとしての実績抜群。しかし今年はまったく異なるシーズンということを、まずは念頭に置いておきたい。

 藤川は大事な場面でたびたび本塁打を打たれ失点を重ねた。「今の状態ではチームの力になれない」と、7月12日には右肩のコンディション不良で登録抹消となり、二軍で調整を行った。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい