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今では“考えられない”危険なものも…ファンを震撼させた「プロレスの凶器」

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山岡則夫dot.
サーベルを口にくわえての入場が印象的だったタイガー・ジェット・シン (c)朝日新聞社

サーベルを口にくわえての入場が印象的だったタイガー・ジェット・シン (c)朝日新聞社

 凶器攻撃はプロレスの一部だ。反則が5カウントまで許されるため、凶器を使って有効に攻撃するのも技量の1つ。『ヒール(悪役)』として名を残してきた選手は、凶器の使用が抜群にうまい。

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 凶器は形勢逆転のためなどに使用される。相手を殴りつけるための『打撃系凶器』が多く、中でも真っ先に浮かぶのはイスだ。

 使用方法は2パターンで、お尻を乗せる平たい部分を相手の脳天、もしくは背中に叩きつけるもの。そして柄の部分を突き刺すようにぶつけるものだ。

 インディ団体などでは、会場の空気を温めるため、対戦者同士でイスをぶつけ合う『イスチャンバラ』もたびたび見られる。

 リングサイド席のイスを使用するレスラーが多いため、観客とのやり取りも生まれる。レスラーは座っている人を押しのけてイスを手にする。そのため観客が転んだり、飲んでいたビールなどが飛び散る。中にはレスラーが手にしたイスを掴んで渡そうとしない強者も見かける。これも場内が熱くなっているから起こることで、プロレス独特のワンシーンでもある(例えば、野球でインプレー中のボールを観客が拾ったら大変なことだ)。

 イス使いの代名詞といえば栗栖正伸。新日本、メキシコ、全日本などで活躍。確かな技術には定評があり、自ら設立したトレーニングジムから多くのレスラーを輩出したほどだった。

 引退から復帰したFMW参戦頃からイスを用いたファイトを多用。『イス大王』と呼ばれ、プロレス界にその名を響かせ、のちに新日本再上陸を果たした。90年8月3日、後楽園ホールでの橋本真也との壮絶な一戦は歴史に残るケンカマッチだった。

 サーベルと竹刀という2大刀剣も忘れてはいけない凶器だ。

 サーベルといえば、『インドの狂虎』タイガー・ジェット・シン。

 ターバンを頭に巻き、サーベルを口にくわえての入場は、何度見ても恐怖を感じさせた。入場曲もずばり『サーベル・タイガー』で、曲中にはサーベルが空気を切り裂く音も入っている。

 リングインすると相手選手に対して突っかかり、サーベルの柄の部分で殴りつけるのが定番。イスとともに試合中の凶器としても使用していた。ちなみにサーベルは新日本参戦時、アントニオ猪木が用意したという話もある。


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