TVウォッチャーの中村裕一氏は、ママタレたちのステイホーム事情についてこのように考察する。

「海外移住組や子どもに留学をさせている芸能人にとっては、しばらくは予断を許さない厳しい状況が続くでしょう。新型コロナに対して比較的緩やかな対応の日本とは異なり、第1波で相当なダメージを受けた欧米の場合、もし第2波が来たらさらに厳しいロックダウンになる可能性もあります。海外生活をすることで、それを上手に露出や宣伝に結びつけてきた芸能人ですが、今後しばらく海外旅行や海外への優雅な暮らしぶりをSNSなどでネタにすることができず、収入面における被害も少なくないと思います」

 一方、国内組にとっては「チャンス」となる可能性があると言う。

「国内組ママタレは、忙しくてなかなか子育てに時間の取れない芸能人にとって、子どもとじっくり向き合う良い機会になったと言えるでしょう。もっともそれは海外組も同じですが、国内組のほうが私たちの暮らしにより身近な分、『彼女たちも頑張っているんだ』と共感・応援されやすいのでは。そんな状況をうまく利用し、独自の節約レシピや部屋の片づけ方法、室内でのストレス解消法などを編み出し、もしかすると今後、意外なところから新たに人気を獲得するママタレが出てくるかもしれません」(中村氏)

 自粛要請が解除になったとはいえ、まだ収束の見通しが立たない新型コロナウイルス。第2波に備える意味でも彼女たちのおうち時間をとり入れてみるのも一案だろう。(高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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