このまま「野球なし」でドラフトが来たら… 1位指名が確実な選手は? (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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このまま「野球なし」でドラフトが来たら… 1位指名が確実な選手は?

西尾典文dot.
駒大苫小牧高校でプレーしていた時の伊藤大海 (c)朝日新聞社

駒大苫小牧高校でプレーしていた時の伊藤大海 (c)朝日新聞社

 即戦力度では栗林も負けていない。社会人1年目の昨年は公式戦13試合、70回2/3に登板して自責点はわずか8で防御率1.02という見事な成績を残している。奪った三振の数もイニング数を上回る74個をマークした。この成績は昨年1位でプロ入りした河野竜生(日本ハム1位・防御率1.73)、宮川哲(西武1位・防御率1.95)を大きく上回っている。コンスタントに150キロ前後をマークするストレートだけでなく、多彩な変化球も高レベルで試合を作る能力が高い。プロでも1年目から先発ローテーション入りが期待できる実力の持ち主だ。

 高校生投手では中森俊介(明石商)が1番の評価となるだろう。1年夏から3季連続で甲子園に出場し、昨年はエースとして春夏連続で甲子園ベスト4進出に大きく貢献。夏には最速151キロまで到達している。スピードだけではなく、同じ球種でも微妙に変化をつけるなど、高校生離れした投球術も大きな魅力だ。昨年秋はもうひとつストレートが走らず、近畿大会の準々決勝で大阪桐蔭に惜敗したが、それでも良さは十分に感じさせるピッチングを見せた。将来性を重視する球団は1位で狙いたい素材である。

 一方の野手では牧秀悟、五十幡亮汰(いずれも中央大)と佐藤輝明(近畿大)の大学生3人を挙げたい。中でも最も外れがなさそうな安定感があるのが牧だ。入学直後からレギュラーに定着すると、学年を経るごとに着実にステップアップし、2年秋はショート、3年春秋はセカンドでベストナインを獲得。昨年は大学日本代表でも4番を務めた。ホームランはリーグ戦通算3本と決して多くないが、通算71安打中28本が長打とパンチ力は申し分ない。セカンドの守備も軽快そのもので脚力もあり、高いレベルで三拍子揃った打てる右の内野手だ。内野のレギュラー候補として期待できるだろう。

 五十幡は中学時代、「サニブラウンに勝った男」としてすっかり有名となったが、自慢の脚力には更に磨きがかかっている。スピードはもちろんだが、自分の武器を最大限生かそうとして、常に全力疾走を怠らない姿勢が素晴らしい。打撃も年々力強さを増しており、センターから見せる強肩も大学球界トップレベルだ。足では間違いなく即戦力であり、上手く成長すれば青木宣親(ヤクルト)のようなリードオフマンになれる素材と言えるだろう。


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