記者が実際に受けたレッスン動画はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=dbTwxkltPbg&t=2s
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記者が用意した自己紹介文。文字の大きさを3段階に分け、"重心"を置くべき単語ほど大きくした
記者が用意した自己紹介文。文字の大きさを3段階に分け、"重心"を置くべき単語ほど大きくした

 英語をうまく話せない人は、「声の出し方」に課題がある── YouTubeでこう発信し続ける人がいる。「声を変える」ことなんてできるのか? 発音ディレクター・YouTuberのドクターDのレッスンを、記者が受けてみた。「AERA English 2020 Spring & Summer」(朝日新聞出版)から抜粋して紹介する。

*  *  *

「大人が英語を学びなおすなら、まず発音から始めるべきです」

 発音ディレクター・YouTuber のドクターD はそう語る。英語発音専門オンラインスクール「ドクターDイングリッシュ」で年間2000 時間のレッスンを9 年間続けてきた。約400人いる生徒の多くは海外駐在員など、普段から英語を使う立場の人たち。

「発音がうまくいかずに英語が通じないと自信を喪失している人はたくさんいます。それが理由で話さなくなってしまっては、せっかくのスキルを生かすことができません」

 では発音はどのように直せばいいのか。ドクターD は、「英語は発音が正確でなくても、伝わりやすい声で話すことが重要です」と言う。

「英語の特徴は、子音に息がたっぷりからんでいること。そして"重心"を置く単語の母音が長く伸びることです。これは、私たちが普段使っている日本語の声では表現することができません。そのためにまず、英語らしい声の出し方を身につけましょう」

 英語らしい声とは何か。それを確認するため、記者が実際にトレーニングを受けた。レベル測定のため、事前に用意した自己紹介文(画像参照)をあたう限りの英語らしい発音で読み上げると、「棒読みじゃないですか?」と挫かれる。「r」や「th」といった子音の発音の問題というよりも、(1)声が響かないこと、(2)発声に抑揚がないこと、この2 点が問題のようだ。

 そこでまずはのどを開くレッスンを受けた。限界まで低い音程で「ハッハッハッハッハー」と声を出す。「緊張しないで力を抜いてください」と優しく諭され、あくびとため息を混ぜるような気持ちで脱力してみると、のどの奥で響くような声が出た。

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