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「最近の選手は死球の避け方が下手」張本勲氏の主張は本当か検証した

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西尾典文dot.
巨人・坂本は厳しいマークの中でも死球の数が多くない選手の一人 (c)朝日新聞社

巨人・坂本は厳しいマークの中でも死球の数が多くない選手の一人 (c)朝日新聞社

 先月21日、ヤクルトに新加入した嶋基宏が阪神との練習試合で右手に死球を受けて骨折。新型コロナウイルスの影響でシーズン開幕が再度延長されたことは救いだが、新天地での復活に向けて非常に厳しいスタートとなったことは間違いない。そしてこの嶋の死球について苦言を呈したのが球界のご意見番こと、張本勲氏だ。嶋の離脱直後に放送されたTBS系「サンデーモーニング」の中で、死球の避け方が下手だと一刀両断したのだ。更に張本氏は、今の球界には死球の避け方を教えるコーチがいないことについても言及した。では果たして過去の名選手たちは死球に対しても強かったのか。データを見ながら検証してみたいと思う。

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 2019年シーズン終了時点の通算死球数ベスト10を並べて見ると以下のような顔ぶれとなった。

■通算死球数10傑
1位:清原和博 196死球
2位:竹之内雅史 166死球
3位:衣笠祥雄 161死球
4位:阿部慎之助 152死球
5位:村田修一 150死球
6位:井口資仁 146死球
7位:稲葉篤紀 138死球
8位:井上弘昭 137死球
9位:中島宏之 134死球
10位:田淵幸一 128死球

 現役は中島だけだが、過去10年以内に引退した選手は阿部、村田、井口、稲葉、と4人を数える。ちなみに張本氏の通算死球数は78と決して少なくないが、トップ40人にも入っていない。これを考えると張本氏の言うことも一理あるのかなという気もしてくる。

 また死球というと強打者に多いイメージが強いが、通算本塁打数のトップ10人の通算死球数、死球率(打席あたりの死球数)を調べてみると以下のような結果となった。

■通算本塁打数10傑
1位:王貞治(868本塁打) 114死球 死球率.010
2位:野村克也(657本塁打) 122死球 死球率.010
3位:門田博光(567本塁打) 62死球 死球率.006
4位:山本浩二(536本塁打) 62死球 死球率.007
5位:清原和博(525本塁打) 196死球 死球率.021
6位:落合博満(510本塁打) 63死球 死球率.007
7位:張本勲(504本塁打) 78死球 死球率.007
7位:衣笠祥雄(504本塁打) 161死球 死球率.015
9位:大杉勝男(486本塁打) 85死球 死球率.010
10位:金本知憲(476本塁打) 72死球 死球率.007

 清原と衣笠の二人は多いが、他の選手については死球率が.006から.010の間に収まっているのがよく分かる。


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