どんなサプライズを見せてくれるか?クロちゃん(写真部/小黒冴夏)
どんなサプライズを見せてくれるか?クロちゃん(写真部/小黒冴夏)

 今年もネットを騒がせる企画がひっきりなしだった「水曜日のダウンタウン」。5月8日に放送された“新元号を当てるまで帰れない生活”は大きな反響を呼び、月間ギャラクシー賞を受賞。番組は開始当初からネットでたびたび炎上するなどお騒がせ番組の印象が強かったが、最近ではそのような炎上案件すらもうまくネタに昇華し、正当に評価されつつあるのかもしれない。

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 そんななか、現在熱い注目を集めている企画がクロちゃんの内なる凶暴性をあぶり出す連載企画「モンスターアイドル」だ。昨年もクロちゃんの連載企画として「モンスターハウス」なる「テラスハウス」を完コピした企画をオンエアし、最終回で警察沙汰になったことは記憶に新しいが……。テレビ情報誌の編集者は次のように語る。

「モンスターハウスではクロちゃんが指輪を買って本命の女性に告白するも玉砕。そして、その指輪を使いまわして別の女性にも告白するというモンスターぶりを遺憾なく発揮し、年末に生放送された最終回では遊園地『としまえん』に設置された檻に罰として収監。しかし、発表されるや否や視聴者が同園に殺到し、近隣住民からクレームが押し寄せ警察が出動する騒ぎに。結局罰ゲームは中止となり局側は謝罪することになりました」

 今回、第2弾として始まった「モンスターアイドル」はクロちゃんがプロデューサーを襲名し、アイドルグループを作るという企画。アイドルに詳しいクロちゃんならではのユニークさが引き立つ企画が発進したかに思えたが、そこはやはりモンスター芸人。オーディションでクロちゃんが見ているのは、アイドル性だけでなく「クロちゃんを好きなのかどうか」。そのため、アイドルを目指す彼女たちもクロちゃんの気を引こうとあの手この手で悩殺しようとする。オーディション形式で行われる今回の企画は毎回、参加者の誰かが脱落。それも、クロちゃんの独断と偏見のみでジャッジされる。つまり、アイドルを夢見る彼女たちは、おのずとクロちゃんに逆らえないというシステムなのだ。

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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