「本当に『水ダウ』の腹黒くて有能なスタッフにしか思いつかない好企画。毎回、誰を落とすのかを発表するときのカメラワークは今大人気の『バチェラー・ジャパン』的でもあり、クロちゃんに気に入られようと若い女の子たちが頑張る姿は、まさにそれさながら。つまり、この企画の裏テーマは、クロちゃんに認められないとアイドルとしてデビューできないというシステムを行使することで、『バチェラー・ジャパン』の世界観をもパロディ化し、結果的にイジり倒しているとも言えます」(前出の編集者)

 女性出演者たちは当然、クロちゃんをキモイと思っている。クロちゃんがいないところでは「テレビで見るよりキモイ」「口が臭い」など次第に本心をあらわにする。しかし、クロちゃんは女性出演者のひとりをスパイに任命し、自分への悪口を徹底調査。スパイの存在が明るみになったとき、クロちゃんが女性参加者に逆ギレするシーンは、この企画のハイライトだ。クロちゃんが女性参加者を説教するシーンがあまりにもモンスターすぎて、「このあとクロちゃんの行き過ぎた言動があったため一部シーンをカットしてお送りしています」とテロップが入るほど。カットシーンが終わると参加メンバー全員の号泣した姿が映し出され、SNS上では『何を言ったの?』と騒然としていた。

■そのままオンエアできない!?

 12月18日には1時間スペシャルで「モンスターアイドル」の合宿最終日がオンエア予定。また、前作に引き続き大炎上となるのか? 放送作家は次にように語る。

「予告ではクロちゃんが選んだメンバーによるアイドルグループのデビューを匂わせていましたが、一筋縄ではいかないところが『水ダウ』。きっと視聴者のド肝を抜くようなどんでん返しがあるでしょう。このままだと、クロちゃんがいい思いをしているだけですから。総合演出の藤井さんは自身のツイッターで『第2話以降一度もベストな状態でOAに至れておりません』とコメントしていますが、やはりクロちゃんのモンスター性をそのままオンエアすることは相当難しいようですね。ほんとに、底知れない芸人さんだと思います」

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ギリギリの企画をやり続けるには