【楽天】
2019年外国人選手活躍度:A
来季の外国人選手展望:B

・外国人投手合計成績
152試合12勝8敗0セーブ73ホールド

・外国人野手合計成績
245試合211安打52本塁打162打点5盗塁

・外国人選手MVP:ブラッシュ
128試合111安打33本塁打95打点2盗塁 打率.261

 昨シーズンの最下位からAクラス躍進の原動力の一人となったのが新外国人のブラッシュだ。開幕当初は下位を打つことが多かったが、徐々にホームラン数を伸ばして中軸に定着。最終的にチームトップタイの33本塁打、単独トップの95打点をマークし、慢性的な長打力不足に悩む攻撃陣の救世主となった。来日5年目のウィーラーも打率は過去最低だったものの19本塁打、67打点をマーク。変わらぬパワーと勝負強さを見せた。

 一方の投手陣もハーマン、宋家豪に新外国人のブセニッツが加わり、リリーフ陣を支えた。特にブセニッツは54試合に登板して28ホールドをマークして防御率1点台とセットアッパーとして見事な成績を残したことは大きかった。

 来季はベテランのハーマンが退団濃厚と見られているが、他の選手は残留を前提に交渉が進んでいると伝えられている。ブラッシュの2年目のジンクスは不安材料だが、浅村栄斗、銀次、ウィーラーなど力のある打者が他にもいるため、マークが集中しないのは心強い。他の3人もまだまだ若さがあるため、来年も十分に中心選手として期待できるだろう。

【ロッテ】
2019年外国人選手活躍度:C
来季の外国人選手展望:C

・外国人投手合計成績
80試合5勝9敗0セーブ8ホールド

・外国人野手合計成績
226試合181安打47本塁打134打点3盗塁

・外国人選手MVP:レアード
139試合121安打32本塁打89打点0盗塁 打率.248

 日本ハムから移籍する形となったレアードは32本塁打、89打点をマークしたものの、その他の外国人は期待に応えられない結果に終わった。長打力を期待して獲得した新外国人のバルガスはオープン戦から調子が上がらずわずか1本塁打。昨年先発の中心として大活躍したボルシンガーも大きく成績を落としてわずか4勝に終わった。シーズン途中で加入したマーティンは52試合の出場で14本塁打を放ったものの、打率は2割台前半にとどまっている。3位の楽天との差は外国人選手の差と言っても良いだろう。

 新たに2年契約を結んだレアードとリリーフ左腕のチェンは残留が濃厚だが、他の選手は退団の可能性もある。最近ではボルシンガーが当たったものの、あまり外国人選手の獲得が上手い球団ではなく、来季の大きな戦力アップは期待しづらい状況だ。野手は楽しみな若手が多いだけに無理に獲得せず、手薄なリリーフ陣を中心に新外国人の獲得を目指したい。

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日本ハムの“助っ人”は12球団でも最低か…