国立大、公立大、私立大……風呂迫先生が長年の間調べてきた結果、医療単語の出題が多い大学名と医単の数がわかった
国立大、公立大、私立大……風呂迫先生が長年の間調べてきた結果、医療単語の出題が多い大学名と医単の数がわかった
1位は123大学で出題された「brain/脳」、2位は94大学で出題された「cognitive/認知の」、3位は90大学で出題された「diabetes/糖尿病」。本誌の付録には419単語が掲載されている
1位は123大学で出題された「brain/脳」、2位は94大学で出題された「cognitive/認知の」、3位は90大学で出題された「diabetes/糖尿病」。本誌の付録には419単語が掲載されている
『医学部に入る2020』の付録では、分かりやすい人体解剖図とともに、英単語を掲載している
『医学部に入る2020』の付録では、分かりやすい人体解剖図とともに、英単語を掲載している

 一般の大学入試と違って、医学部受験の英語の長文には医療系の英単語が使われる頻度が高いそうです。現在発売中の『医学部に入る2020』の付録では、全国の大学から医学部入試情報を集めて「医学部受験によく出る英単語」を長年の間カウントしてきた風呂迫元武先生監修の元、頻出する419の英単語をランキング形式で紹介しています。

【419単語をセレクト!頻出英単語ランキング1~7位はこちら!】

 ほかにも、出題回数が多い「英語の長文」や「イラストで理解! 人体解剖英単語」を掲載。知っているのといないのとでは、正解率が違ってきますので、覚えるようにしましょう。

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 みなさん、初めまして。私は約40年間、鹿児島県立鹿屋高校や国立鹿屋体育大学などで英語の教師をしていた風呂迫です。鹿屋体育大学を定年した後は、ラ・サール高校の寄宿舎で生徒の学習指導をしながら、各出版社から発行される英和辞典の執筆・参考書の編纂に携わっています。

■ペンシルべニア大学で、言語学を学ぶ

 私自身、本大学卒業後は、県立高校の英語教員をしていました。しかし「もっと英語を学びたい」と思い、鹿児島県の派遣留学生としてペンシルべニア大学に31歳で公費留学をしました。アメリカで言語学を学び、2年ほどで帰国。その後は前述したような人生を歩んでいます。
 
 ラ・サール高校は、各地の優秀な学生たちが集まり、宿舎生活をしています。「将来、医師になりたい」と話す生徒も多く、「英語の面で何かできることはないか」と、舎監をしながら思っていました。
 
 ある日、生徒が言いました。「医学部入試の英語の長文は、他学部と違って医療の英単語が頻出される。難しくて覚えることができない」と。

■医単を多く出題する、大学リストを作成

 医学の英単語(医単)が受験勉強のブレーキになってはいけない。そう思い立ち、医学部入試問題で出題された英語の長文から「よく出る英単語」を一個一個抜き出すようにしました。出題が多い大学名も書き写し、分析をし始めたのです。
 
 結果、大学ごとの入試英語の特徴もわかるようになり、ラ・サール高校の生徒たちにも広めていきました。医学部入試では、専門性の高い問題が出題されます。このときに、医学英語を知っているのと知らないとでは、読解力も問題を解くスピードも違ってくるのです。
 
 医師になった生徒たちから「高校生のときから医学英語の予備知識を持つことで入試も突破でき、医師になった後も医学単語での苦労が少ない」。そう言われるのが本当に嬉しいです。

 ぜひ、私がセレクトした医学部によく出題される英単語を覚えてください。必ず役に立ちます。

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出題大学数「45大学」の英語長文にチャレンジ!