日本人野手に厳しいメジャーの現実 筒香、秋山は“青木的”な契約も (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本人野手に厳しいメジャーの現実 筒香、秋山は“青木的”な契約も

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杉山貴宏dot.
大リーグ挑戦を表明したDeNAの筒香嘉智外野手 (C)朝日新聞社

大リーグ挑戦を表明したDeNAの筒香嘉智外野手 (C)朝日新聞社

 左の強打者(できれば外野手)が欲しいホワイトソックスなどは筒香に興味を示す可能性が十分にある。そのほかでは、外野の層が薄く、日本人選手とは縁の深いマリナーズや、今季途中に獲得したヤシエル・プイグ外野手がFAとなるインディアンスなどが新天地候補に上がるかもしれない。

 秋山については、俊足巧打で左打ちの外野手という点では青木が参考になりそうだ。11年オフに青木を獲得したブルワーズは、この年の地区優勝チーム。外野には主砲ライアン・ブラウン、俊足カルロス・ゴメス、長打力のあるコーリー・ハートが揃っていたが、ハートが一塁へコンバートされることで一枠が空いた。この幸運を青木は逃さず、後にDeNA入りするナイジャー・モーガンとのレギュラー争いを制して1年目から規定打席に到達する健闘を見せた。

 とはいえ、青木の当初の評価はモーガンと控え外野手を争う立場で、開幕直後は代打や守備固めでの起用が多かった。30歳でメジャー挑戦するまで、青木は首位打者3回、最多安打2回、盗塁王1回、6年連続ゴールドグラブ賞と数々のタイトルを獲得していたにもかかわらずだ。

 これに対して秋山は首位打者1回、最多安打4回、ゴールデングラブ賞は5年連続を含む通算6回と、実績は青木とほぼ同等。ただし来年で32歳という年齢は、メジャーデビュー当時の青木より2歳年上となる。

 一般的にメジャーリーグではスピードを武器とするタイプのヒットメーカーは30歳を超えると評価がしぶくなり、実際に成績も下降線に入ることが多くなる。加えて不運なことに、秋山は10月末の国際親善試合で死球を受けて右足薬指を骨折してしまった。これにより最後のアピール機会になるはずだった11月のプレミア12は出場不可能に。メジャー移籍へ向けて逆風を受けているのは否めない。

 菊池に関してはまだ正式にメジャー挑戦を表明していないため、契約状況をうんぬんするのは勇み足かもしれない。だが、日本人内野手のメジャーでの苦闘の歴史は、菊池にとって厳しい現実となる可能性を示している。


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