荒木大輔が語る猛暑の甲子園対策「昔と同じことをやったら倒れる」 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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荒木大輔が語る猛暑の甲子園対策「昔と同じことをやったら倒れる」

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山岡則夫dot.
1981年 第63回全国高校野球選手権大会 早稲田実-高知 荒木大輔投手 (c)朝日新聞社

1981年 第63回全国高校野球選手権大会 早稲田実-高知 荒木大輔投手 (c)朝日新聞社

「暑さを特別意識するようなこともなかった。東京大会を勝ち進めば、人工芝でグラウンド上は本当に暑い。蒸気が溜まったような暑さというか、甲子園とは別物の感じ。だから暑さということを意識することもなかった。 そういう意味で、地方大会、甲子園と同じことをやっていたから、メンタル的にも普通の状態で甲子園大会にも挑めたのかもしれない」

 暑さの度合いは比べものにならない。しかし当時から意識しなくとも、暑さ対策をおこなっていたようだ。強豪校としての習慣、伝統もあったのだろう。

「もしかすると他の強豪チームもそうだったのかもしれない。当時の池田高(徳島県)なんてそうだったんじゃないかな。解説の仕事で池田へ行く機会もあったけど、驚くほど緑が多い場所。子供の頃から、家の外で遊ぶのは当たり前だったんだろうなと思った。それを何年も続けていれば暑さにも強くなるはず」

●甲子園対策は日々の積み重ね。

「強豪校などでは空調完備の寮や室内練習場など備えている。そういった周辺環境は格段に上がっているけど、それを活かせるかどうか。暑さに強い、身体の強さ、などは理屈じゃない部分もある。常に生活している環境とかね。極端な例だと、中南米の選手なんてそう。身体の強さやハングリーさなども、そういった部分で身につくことがあると思う」

 環境は大事だが、それを活かせるかどうかで選手は育ち、強豪チームができあがる。

「甲子園だから、といってすべてが特別なわけではない。当たり前だけど日々の積み重ねが一番大事。それが究極の甲子園対策なんじゃないかな」

 ダルビッシュ有(カブス)、中田翔、大谷翔平(エンゼルス)、清宮幸太朗、吉田輝星……。

 甲子園を沸かせた選手が、ファイターズに入団するケースが多い。彼らは順調に成長を重ね、NPBそして世界の舞台でも活躍している。

「当たり前に、日々の積み重ねをおこなう」

 荒木監督の持論は、突き詰めれば球団哲学ではなかろうか。これは何も甲子園に限ったことではない。ファイターズから若手が育ち、結果を残す秘密の一つだろう。(文・山岡則夫)

●プロフィール
山岡則夫
1972年島根県出身。千葉大学卒業後、アパレル会社勤務などを経て01年にInnings,Co.を設立、雑誌『Ballpark Time!』を発刊。現在はBallparkレーベルとして様々な書籍、雑誌を企画、編集・製作するほか、多くの雑誌、書籍やホームページ等に寄稿している。Ballpark Time!オフィシャルページにて取材日記を不定期に更新中。現在の肩書きはスポーツスペクテイター。


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