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砂糖入りのココアやチョコレートは血圧を下げるって本当!? 感染症医が効果を提唱

連載「ワインは毒か、それとも薬か」

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岩田健太郎dot.#ヘルス
岩田健太郎(いわた・けんたろう)/1971年、島根県生まれ。島根医科大学(現島根大学)卒業。神戸大学医学研究科感染治療学分野教授、神戸大学医学部附属病院感染症内科診療科長。沖縄、米国、中国などでの勤務を経て現職。専門は感染症など。微生物から派生して発酵、さらにはワインへ、というのはただの言い訳なワイン・ラバー。日本ソムリエ協会認定シニア・ワインエキスパート。共著に『もやしもんと感染症屋の気になる菌辞典』、『ワインは毒か、薬か。』など

岩田健太郎(いわた・けんたろう)/1971年、島根県生まれ。島根医科大学(現島根大学)卒業。神戸大学医学研究科感染治療学分野教授、神戸大学医学部附属病院感染症内科診療科長。沖縄、米国、中国などでの勤務を経て現職。専門は感染症など。微生物から派生して発酵、さらにはワインへ、というのはただの言い訳なワイン・ラバー。日本ソムリエ協会認定シニア・ワインエキスパート。共著に『もやしもんと感染症屋の気になる菌辞典』、『ワインは毒か、薬か。』など

ココアやチョコレートにはフラボノイドがたくさん含まれている。だから、(砂糖が入っているにも関わらず)むしろ健康によいのでは、という研究データがある(写真:Getty Images)

ココアやチョコレートにはフラボノイドがたくさん含まれている。だから、(砂糖が入っているにも関わらず)むしろ健康によいのでは、という研究データがある(写真:Getty Images)

ワインは毒か、薬か。

岩田健太郎,石川雅之

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 さて、ぼくは子どもの時、果物があまり好きではなかった。しかし、ここ数年は毎日ジョギングするようになり、朝食べる果物がとても美味しく感じられるようになった。それが健康によいなら、なお結構な話だ。

 ぼくはフルーツジュースをそれほど積極的には飲まないが、ときどきは飲んでいる。とくに旅行に行ったとき、ホテルの朝食でフレッシュなオレンジジュースを飲むととても気分がいい。

 砂糖入りのドリンクをぼくはほとんど飲まない。しかし、すごく疲れているときなど体が砂糖を欲しているときがある。10km以上走ったときは体が糖分を要求し、そういうときは甘いドリンクがとても美味しい。おそらく体が欲するから、美味しく感じられるのだろう。
 
 ぼくは「自分の体が何を欲しているのか」を自分の体に問う感性を失いたくない。感性豊かに、その日の体調、その日の天候や季節、旬の食べ物を感じ取り、「今」からだが欲しがっているものを素直に摂取すれば、自然に多様性のある健康的な食事になる。

 このことは拙著『食べ物のことはからだに訊け』で説明した。くわしく、その理路を知りたい方はご一読いただきたい。

■ココアにはフラボノイドが多く含まれ、血圧が下がる

 さて、そこで話はさらにややこしくなる。砂糖入りの飲み物は体にわるいと説明した。当然、砂糖の入ったチョコレートやココアドリンクなんかもよくない、と思うのが自然だろう。

 実はそうではないのだ。

 ココアやチョコレートにはフラボノイドがたくさん含まれている。だから、(砂糖が入っているにも関わらず)むしろ健康によいのでは、という研究データが出ている。例えば血圧が下がる(Ried K et al. Cochrane Database Syst Rev. 2012 Aug 15;(8):CD008893)、いわゆる悪玉コレステロール(LDL)が下がる(Tokede OA et al. Eur J Clin Nutr. 2011 Aug;65(8):879–86)という効果がわかっている。

 まだ確定的ではないが、心血管系の病気を予防してくれる可能性も示唆されている(Hooper L et al. Am J Clin Nutr. 2012 Mar;95(3):740–51, Rostami A, et al. ARYA Atheroscler. 2015 Jan;11(1):21–9, Gong F et al. Nutrients. 2017 Apr 20;9(4).など)。


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