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女子プロ人気を支えた伝説の男、“悪徳レフェリー”阿部四郎を覚えているか

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山岡則夫dot.
極悪同盟などの存在もあり大いに盛り上がった80年代の女子プロレス (c)朝日新聞社

極悪同盟などの存在もあり大いに盛り上がった80年代の女子プロレス (c)朝日新聞社

 阿部四郎(故人)を知っているだろうか。

 レスラーを凌ぐほどの存在感を発揮した伝説的人物。レフェリーという立場ながら、悪の限りを尽くした男。いまだにファンの心には鮮明に残っている。

 阿部四郎は全日本女子プロレス(全女)の興行関係などに携わり、70年代からレフェリーをつとめた。当時、全女にはビューティ・ペアというスターが登場。その後80年代のクラッシュ・ギャルズへと続くブームが到来したが、それらを支えてきた。

 元来は正統派レフェリーであったが、80年代から悪徳レフェリーに様変わり。特にダンプ松本、クレーン・ユウ、ブル中野などが在籍した「極悪同盟」全盛期は、軍団所属のような存在。クラッシュとの対戦などでは不公平なジャッジを繰り返し悪事をサポートした。

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 なかでも「超高速カウント」は、伝説的なプロレス技とも言えるほど。極悪同盟選手のフォールには超高速でマットを叩くが、相手にはスローモーションのような動き。抜群の存在感を得て、当時の人気番組「オレたちひょうきん族」に出演。また時代を越えた00年代にも「めちゃ×2イケてるッ!」内でモノマネされ、阿部四郎本人も登場した。

 プロレスは基本、反則カウント5(ファイブ)まで許されている。首を絞めようが(チョーク攻撃)、ロープブレイクを無視しようが構わない。また公認凶器という名前で、有刺鉄線バットなどの使用も許可される時さえある。

「レフェリーが特に危険とみなさない限り、すべての反則が許されます」

 試合前のアナウンスが「お約束」として大いに盛りあがった試合もあった。つまりプロレスにおいてレフェリーは、重要な登場人物なのだ。

 レフェリーが中立的立場で公正に試合を裁くことは大前提。しかし阿部四郎は悪徳レフェリーとして試合に介入、試合は荒れ、観客はヒートアップした。

 スポーツ全般に言えるが、楽しみ方は大きく分けて2種類。実際に現場(スタジアムやアリーナ)に足を運ぶ方法とテレビなど映像を通じて楽しむ方法だ。


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