13年で370億円、ハーパーの「超巨額契約」は本当に危ういのか? (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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13年で370億円、ハーパーの「超巨額契約」は本当に危ういのか?

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杉山貴宏dot.
破格の契約でフィリーズ入りしたハーパー(写真:getty Images)

破格の契約でフィリーズ入りしたハーパー(写真:getty Images)

 昨オフのフリーエージェント市場で最注目株のひとりと目されていたブライス・ハーパー外野手は、近年のFA市場の停滞傾向も影響したのか新天地がなかなか決まらなかったが、今年2月末になってフィリーズと13年3億3000万ドル(約370億円)で契約合意。これはFAとしては史上最高額の超大型契約だった。

 ちなみにハーパーは今年の10月で27歳。契約が満了する2031年には39歳となるため、これがメジャーリーガーとして最後の契約となる可能性が高い。ハーパーとしては残りの現役生活をフルカバーできる事実上の(野球選手としての)生涯契約が保証されたというメリットが得られたわけだが、果たしてフィリーズとしては大型契約に見合うリターンが得られるのだろうか。

 まずは、ハーパー同様に大型契約を結んだ史上屈指のスラッガーたちをチェックしてみよう。イチローと同じ2001年にメジャーデビューし、カージナルスの主砲として活躍したアルバート・プホルス一塁手は、2011年オフに11年間過ごしたカージナルスからFAとなり、エンゼルスと10年2億5400万ドルで契約を結んだ。ちなみにこれは当時のメジャーリーグでは史上2番目の大型契約だった。

 プホルスはカージナルス時代にデビューから10年連続で打率3割と100打点以上、11年連続で30ホーマー以上をマーク。リーグMVPに3回選出されたほか、首位打者1回、本塁打王2回、打点王1回、ゴールドグラブ賞2回など数々のタイトルを獲得した2000年代でも屈指のスラッガーだった。

 ただしエンゼルスと契約時にはすでに31歳。当時から10年契約はさすがに長すぎるのではとの声は少なくなかった。案の定、エンゼルス移籍後のプホルスは昨季までの7年間で打率3割を一度もクリアしたことがない。30本塁打以上は3回、100打点以上は4回と一定以上の成績は残しているものの、1年平均で2500万ドル近い年俸に見合っているかというと疑問符は付くだろう。



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