イチロー選手 (c)朝日新聞社
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 大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(45)=本名・鈴木一朗=が21日、プロ野球選手としての第一線から引退することを表明した。この日、東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕第2戦に9番右翼で先発出場したイチローは、4打数無安打で8回裏に守備についた直後に交代。その際には、超満員の観衆から大きな拍手を受け、チームメイトから抱擁を受けた。菊池雄星投手や愛弟子のディー・ゴードン内野手が涙する様子もテレビで放送された。

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 一方、試合終了後に開かれた記者会見では「(引退後は)監督はない。人望ないから」「草野球を極める」といった“イチロー節”を展開し、集まった報道陣を笑わせた。また、現役生活に思い残したことを聞かれた時には「あろうはずがない。積み重ねることでしか、後悔を生まないとういことはありえない」と、地道な鍛錬を積み重ねて大記録を打ち立ててきた孤高のバットマンらしい回答も。会見は1時間25分におよび、「子どもたちへのメッセージ」「今後の過ごし方」「家族について」など、記者たちの質問に答えた。

 引退会見では涙を流す選手が多いが、イチローは引き際も“今までに存在したことのない”選手だった。現役生活の最後に、スーパースターは何を語ったのか。全文掲載する。(前編から続く)

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──今日の試合でベンチに戻る際に菊池雄星選手が号泣していました。

 号泣中の号泣でした、アイツ。びっくりしました。それ見てこっちは笑ってましたけどね(会場笑)

──抱擁された時にどんな会話を。

 それはプライベートなんで。それは雄星がそれをお伝えするのはかまわないですけど、僕がお伝えすることではないですね。

──秘密ですか。

 それはそうでしょう。二人の会話だから。しかも、僕から声をかけているので。それをここで僕がこんなことを言いましたって。バカですよね。絶対に信頼されないもんね。それはダメです。

──アメリカのファンへのメッセージは。

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最初は厳しかったアメリカの声