高畑充希、遅咲きヒロインの“顔芸”に視聴者はなぜ魅了されるのか? (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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高畑充希、遅咲きヒロインの“顔芸”に視聴者はなぜ魅了されるのか?

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高畑充希 (c)朝日新聞社

高畑充希 (c)朝日新聞社

■大女優の仲間入りで“ホリプロ四天王”に!?

 また、高畑の“顔芸”を違う角度から絶賛するのは、ある制作会社のディレクターだ。

「前クールで主演した『忘却のサチコ』(テレビ東京系)は寡黙なヒロインが食事をして顔でそのうまさを表現するというシーンが頻出するのですが、高畑さんだからこそできた演技だったと思います。漫画原作なのでやや誇張した演出ではありましたが、彼女の顔芸はその漫画の妙味やライブ感を見事に実写化することに成功していました。彼女の魅力は黙って顔のみで演技するときの“目”と“間”。まさに顔芸ですよね。本当においしそうに食べるので、今後は食べ物系のCMももっと増えると思います。現在、彼女は27歳。たしかに遅咲きの印象はありますが、逆にいうと今こそ成熟した女優になったと思います。深田恭子(36)、綾瀬はるか(33)、石原さとみ(32)の3大女優が連ドラのヒロイン役を席巻していますが、あの顔芸を引っさげて彼女がそこに割り込み、“ホリプロ四天王”になる日が絶対に来ると思いますね」

 高畑のCMといえば、2018年にオンエアされたNTTドコモのシリーズで、「海に向かってX JAPANの『紅』を熱唱する」というシーンが記憶に新しい。凄すぎる歌唱力にお茶の間もネット界も騒然。ある音楽ライターは「高畑充希は顔芸もいいが歌唱力も素晴らしい」と語る。

「もともとはコブクロの小渕健太郎さんがまだデビュー間もない彼女の歌唱力に惚れこみ、彼のプロデュースで2007年に歌手デビューしています。その後もドラマや映画の主題歌を歌うなど歌手活動はしていましたが、そこまで話題にはならなかった。でも、ミュージカル女優としての彼女を見ると、やっぱり歌唱力が凄すぎると誰もが思うほど。しかし、彼女の歌唱力は、まだ一部だけにしか知られていませんでした。昨年オンエアされたドコモのCMで、彼女が海辺で『紅』というロックを哀しい顔をしながら歌うことで、はからずも彼女の顔芸と高すぎる歌唱力が合わせ技となり、最大風速を記録。いま、最も歌わせたい女優の一人なのではないかと思いますね。もし『ラ・ラ・ランド』を日本でリメイクするなら、絶対に彼女にやってほしいです」

 TVウオッチャーの中村裕一氏も彼女の顔芸に魅了されたひとり。氏は彼女の魅力を次のように解説する。

「彼女の豊かな表情の中で最も魅力的なのは、やはり“目”です。『目は口ほどにものを言う』のことわざ通り、目で芝居ができる数少ない若手女優と言えるでしょう。そして、その目ヂカラは、ミュージカルで鍛えられたことは間違いありません。くしくも舞台での下積み経験が、彼女を唯一無二の表情を持つ女優に育て上げたのです。現在放送中の『メゾン・ド・ポリス』で近藤正臣や小日向文世といったクセだらけのベテラン俳優たちと、あの若さで互角に渡り合っているのが何よりの証拠。ドラマにおいては、つぶらな瞳でこちらをじっと見つめる、いわゆる“キョトン顔”が印象的ですが、まだまだいろいろな引き出しを持っているはずなので、これからも彼女の“目”から目が離せません」

 知られざる下積み時代とたしかな経験から生まれた唯一無二の顔芸。彼女のつぶらな瞳が芸能界を制するのも、そう遠くはないのかもしれない。(ライター・藤原三星)


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