現在では、昨年夏よりも200万ユーロほど安い500万ユーロ(約6億2500万円)ほどで香川の売却を認めると見られている。
ただ、1月8日時点では、移籍に向けて具体的な交渉が進んでいるわけではなさそうだ。1月7日、スペインキャンプ中に行なわれたドルトムントとフォルトゥナ・デュッセルドルフとの練習試合でも、香川は後半の45分間プレーしていた。
今後の見通しについて、地元『ビルト』紙は以下のように伝えている。
「クラブは移籍を認めているし、香川も移籍を望んでいる。数カ月前から香川の移籍先の希望リストには(スペインの)セビージャがあるが、現実のものにはなっていない。彼のスペイン移籍を左右する決定的な点は、約600万ユーロ(約7億5000万円)の給料にあるが、この金額を払えるのはトップクラブだけ。冬の移籍があるとすれば、明らかな減額を受け入れたときだ」
香川はスペインでプレーすることを「夢」だと表現している。
「小さいころからの夢ですし、それは成し遂げないといけないと思っています。どう活躍するかも、僕はイメージを常に出来ていますので、それを具体化して、今度はピッチで表現できるために、頑張っていきたいなと思います」
こうした発言から考えても、最終的に給料の減額を求められれば、それを受け入れる可能性は高そうだ。ただ、ドイツとは異なり、スペインにはEU圏外の選手の登録枠の問題があるため、ハードルは決して低くない。
だからだろう。1月2日、日本での休暇を終えて、ドイツへと戻る前に落ち着いて、こう語った。
「移籍に向けて焦りはないです。代理人であったり、携わってくれている人たちを信じて、僕は自分のやるべきことに集中します。この3カ月間は、ドルトムントで試合に実際に出られていないところがあるので、仮に移籍したとしても最初は非常に苦労するところもあると思います。もちろん、最初が大切ですが、忍耐強くやっていく必要があるのかなと思っています」