小栗旬「ハリウッド進出」の真意と日米に横たわる映画界の“ある事情” (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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小栗旬「ハリウッド進出」の真意と日米に横たわる映画界の“ある事情”

藤原三星dot.
小栗旬   (c)朝日新聞社

小栗旬  (c)朝日新聞社

■俳優の地位向上のための渡米なのか

 東宝と小栗の関係性は長く、そして深い。今まで小栗が主演を務めた代表的な映画「クローズZERO」(2007年/興行収入25億円)、「クローズZEROII」(2009年/興行収入30.2億円)、「岳-ガク-」(2011年/興行収入16.3億円)、「宇宙兄弟」(2012年/興行収入15.7億円)、「ルパン三世」(2014年/興行収入24.5億円)、「2016年/信長協奏曲」(興行収入46.1億円)などなど、すべて東宝の配給作品。しかも、ほとんどがヒット作品となっているのだ。

「最近では、主演ではなくても映画『君の膵臓をたべたい』や『響-HIBIKI-』などで重要な役どころを演じましたが、これも東宝作品。彼の今までの東宝作品への貢献度を考えると、アメリカ版ゴジラに日本代表として推されるのは当然でしょう。しかも、現在ハリウッドで名の知れた日本人俳優といえば渡辺謙と真田広之だけなので、まだ35歳の彼がこれを機にハリウッド俳優としてブレイクするのは“ありえる話”だと業界内では言われてます」(前出の映画関係者)

 最新主演作「銀魂2 掟は破るためにこそある」も、興行収入38.4億円を記録した前作並みの大ヒットを記録。コメディーからアクションまでなんでもこなせる人気俳優とあって依然として国内では出演オファーが殺到中だ。まさに向かうところ敵なし状態の小栗だが、「本人はこの現状にかなり焦燥感を感じている」と証言するのは芸能事務所のある関係者だ。

「小栗さんは役者たちを集めて『小栗会』という名の飲み会を主催していることでも有名ですが、これは単に飲んで騒いでいるだけではなく、役者同士で結束力を高め合い、役者の地位向上を目指しているんです。つまりは、役者の“労働組合”ですね。それの先鞭をつけるべく、若手代表としてハリウッドに進出し、日本の役者も十分やれるということを世界に知らしめる。あと5年で40歳ということもあり本人は焦っているようですが、菅田将暉だけでなく、山田孝之(35)や生田斗真(34)、綾野剛(36)など小栗会の主要なメンバーが主演俳優として独自の路線を突き進むようになった今、むしろベストタイミングでのハリウッド進出だと言えます。そもそも小栗さんは大ヒットシリーズ『踊る大捜査線』に映画版のパート3から出演し圧倒的な存在感を放ちましたが、その『大人気シリーズに間に合った感』がすごく良かった。俳優はタイミングに左右される生き物ですが、小栗さんは運の神様に恵まれている俳優。今回のハリウッド進出もきっと成功するでしょう」

 「ゴジラVS.コング(仮)」は2020年に日本でも公開される予定だ。果たして、日本映画界を長らく牽引してきた小栗旬による“ゴジラ級の大活躍”が見られるのか、心して待ちたい。(ライター・藤原三星)


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