熊本・女子高生“インスタ”自殺でわかったSNSに潜む罠 自衛の言い訳ハッシュタグとは?

2018/06/07 11:30

■いじめ問題「本質は変わらないが、SNSで暴走も」

「インスタグラムなどのSNSがいじめを作っているわけではない」と指摘するのは不登校新聞の編集長、石井志昂さんだ。「いじめは関係性の中で起きる暴力であり、本質はチェーンメールいじめのときから変わらない」という。

 10年ほど前、「このメールを○人に送らないといじめの対象になる」などと転送を求め、特定の子への誹謗中傷やデマの情報が書かれたメールを友達同士で拡散させていくといういじめが流行した。「スクールカースト(教室内の階層)などいじめが起きやすい条件の上にSNSなどの新しいツールがあることで、暴走しやすくなっているということだと思います」(石井さん)

 熊本県では4月からSNSによるいじめ通報サービスの導入を始めるなど、いじめ問題に取り組んでいる矢先だった。県教委は今回の事件について、今後は第三者委員会を設置し、いじめの可能性を含めて調査を進めるとしている。

 2017年度の自殺者数は2万1321人で、8年連続減少している。しかし、未成年者の自殺は前年比9%増の567人。全年齢で唯一の増加だった。(警察庁「自殺白書」より)

 子どもの本質は変わらない。しかし、子どもを取り巻く環境は日々変化する。SNSで水面下に潜むいじめ問題について、対応が求められている。(AERAdot.編集部 金城珠代・福井しほ)

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