虐待、暴力…… 妊娠を誰にも言えなかった「10代女子の漂流」 (3/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

虐待、暴力…… 妊娠を誰にも言えなかった「10代女子の漂流」

このエントリーをはてなブックマークに追加
人に言えない妊娠、思いがけない妊娠… 「漂流」する彼女たちの港でありたい(※イメージ写真)

人に言えない妊娠、思いがけない妊娠… 「漂流」する彼女たちの港でありたい(※イメージ写真)

■相談者をジャッジせず、「付き添う」

――「すべてに、付き添います」が理念と書かれていますね。

中島:私たちが相談を受けるときに大切にしているのは、「相談者をジャッジしない」ことです。未成年の妊娠や、不倫の末の妊娠、性風俗業の仕事での妊娠などのケースを聞いて、「どうしてそうなったの?」「自己責任では?」と思ってしまう人もいるかもしれません。けれど私たちの役目は彼女たちのこれまでを判定することではないと思っています。それよりも、彼女たちが心から納得のいく選択をできるように支援し、これからを一緒に考えることが何よりも大切だと思います。

 正しい妊娠出産があるように刷り込まれすぎていて、その正しさから少しでも外れてしまうともう誰にも言えない、そう思わされているような気がしてなりません。

 でも、助産師である私にも「正しい妊娠出産」が何なのか、そんなものは見つかっていません。

――裏表紙の帯には、「孤立する彼女たちが見つけた未来」とあります。「未来」の文字が印象的です。

中島:これまで誰かを頼ることができなかった彼女たちが、妊娠をきっかけにして社会とつながっていくこと。妊娠はずっと妊娠したままという訳にはいかず、いつかは出産を迎えます。そんな期間限定の困りごとだからこそ、これまで色々な課題を抱えながらもどうにか一人で生きてきた人でも、誰かと繋がらざるを得ない状況になる。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい