また、日本ハムはダルビッシュ有選手や大谷選手のように、所属選手がメジャーリーグに挑戦することに理解もあります。その点でも、清宮選手にとって良い球団だと思う。

 とはいっても、プロ野球は結果がすべて。成績を残さなければ生き残れない。清宮選手ほどの実力があれば木製バットに適応するのは問題ないと思いますが、高校生はプロにくらべて練習量が足りません。それをキャンプで克服できるか。おそらく、栗山監督は清宮選手をオープン戦で起用するつもりでしょう。そこで打率2割7~8分、本塁打を20本打てる可能性があると判断すれば、公式戦でも起用するでしょう。

 中村選手も選手の育成に定評のある広島が交渉権を得てよかった。最近の広島は常勝球団のように思われているが、数年前までBクラスの常連でした。それでも広島は良い選手を数多く育ててきた。さすがに高校生の捕手がプロで活躍できるまでには3年はかかるでしょうが、広島であれば時間をかけて中村選手を育成をするでしょう。

 二人ともいい球団に入った。特に清宮選手は、一番良い球団に指名されたのではないでしょうか。

(聞き手/AERA dot.編集部 西岡千史)