W杯王手と喜べない…ハリルJを待ち受ける“険しい道のり” (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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W杯王手と喜べない…ハリルJを待ち受ける“険しい道のり”

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河治良幸dot.
W杯出場に王手をかけたハリルJだが、道のりは険しい(写真:Getty Images)

W杯出場に王手をかけたハリルJだが、道のりは険しい(写真:Getty Images)

 オーストラリアは日本戦の後にホームで最下位のタイを迎える。近年急速な成長を遂げているタイはどの国にとっても侮れない存在だが、油断なく戦い切れればオーストラリアがそれほど問題なく勝利できる相手だ。一方、サウジアラビアは日本戦の前にUAEと対戦する。まだ3位でのプレーオフ進出に可能性を残すUAEとの試合でサウジアラビアが勝てば勝ち点を19に積み上げ、引き分けならば勝ち点17、負ければ16のまま日本代表と激突することになる。

 現在の日本代表は得失点差でサウジアラビアを2上回っていることから、サウジアラビアがUAEと引き分けた場合、日本代表はオーストラリア戦で2点差以上の敗戦でなければ最終戦のサウジアラビアに引き分け以上で予選突破できる。ピッチで戦う選手は目の前のオーストラリア戦に集中するべきだが、チームとしてはそうした状況も想定に入れておきたい。

 難しいシチュエーションはワールドカップのアジア最終予選には付きものだ。前回のブラジルワールドカップ・アジア最終予選では、奇遇にもホームでオーストラリアと引き分けて突破を決めたが、日本代表はその前に勝てば突破の状況でアウェーのヨルダン戦に敗れている。当時からメンバーの約半数が代わり、志向するスタイルも異なるが、狙った試合できっちり勝ち点3を取り、本大会を決めることができれば、チームはロシアへの切符とともに、大きな自信を掴むことができる。

 ヨーロッパ各国の主要リーグが開幕してすぐという難しい状況は、対戦相手のオーストラリアも同じ。そして日本はイラク戦をけがで欠場した長谷部誠キャプテンや香川真司らも復帰するはずで、大一番を戦うには心強い存在がいる。あとはハリルホジッチ監督があらゆる要素を見極めてベストメンバーを選択し、選手たちができるだけ良いコンディションでチームへ合流できるかどうか。指揮官としてはオーストラリアAFC戦を全力で戦っても、サウジアラビア戦に“余力”を残せるメンバー構成を考える必要がある。

 仮にオーストラリアとサウジアラビアの両国に勝ち点で上回られ、B組の3位となった場合はアジアA組3位の国とプレーオフを戦い、勝利しても北中米カリブ海予選で4位の国と大陸間プレーオフを戦う必要がある。いずれもホーム&アウェーの2試合で争われるため、計4試合が追加されるわけだ。現在のところA組はイランが勝ち点20で、2試合を残しての首位通過を決めている。そして2位の韓国が勝ち点13、3位のウズベキスタンが勝ち点12で続き、4位のシリアも2連勝なら逆転突破の可能性が残される。つまり、この3カ国がプレーオフに回る可能性を残しているわけだが、現状では韓国になる可能性が50パーセント以上あると見られる。というのも、韓国は残り2試合で大の苦手であるイランとホームで戦い、そこからアウェーでウズベキスタンとの最終戦に臨む流れだからだ。



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