武豊キタサンブラック、有馬記念で今年3度目の“サブちゃん祭り”なるか (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)
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武豊キタサンブラック、有馬記念で今年3度目の“サブちゃん祭り”なるか

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北島三郎さんの所有馬キタサンブラックがファン投票1位 (c)朝日新聞社

北島三郎さんの所有馬キタサンブラックがファン投票1位 (c)朝日新聞社

 2016年も残すところ1週間。競馬界では1年の掉尾を飾るビッグレース・有馬記念(25日、中山競馬場)が行われる。中央競馬にG1レースは数あれど、売り上げ歴代ベスト10の9位までを占めるなど、有馬記念の集金力は桁違い。ピーク時の1996年には875億104万2,400円の世界記録を樹立したが、これは今もって破られていない。国民の関心度も極めて高く、競馬の枠を超えた日本を代表するイベントの一つとして定着している。

 有馬記念がなぜそれほど盛り上がるのか? 1年最後の大一番ということはもちろんだが、出走馬をファン投票によって選出する世界的に稀な方式を採用している面も大きい。その年の活躍馬が一堂に会するオールスター戦の仕組みになっていることが、競馬ファン以外にも求心力を発揮する。

 61回目を迎える今年の有馬記念でファン投票1位、つまり主役の座を射止めたのはキタサンブラック。芸能界の大御所・北島三郎さんの所有馬にして、その手綱を取るのは武豊騎手という、国民的レースのセンターを務めるにふさわしい背景を備えている。

 実力も申し分ない。今年は天皇賞・春とジャパンカップ(JC)でG1を2勝。上半期のドリームレース・宝塚記念でも3着と、中距離から長距離で安定上位の成績を残してきた。前走のJCでは鋭い出足で機先を制し、思うがままにペースを操っての完勝と、一般的に「充実の4歳秋」と言われるサラブレッドの成長曲線を体現している。昨年の有馬記念では逃げて3着に終わったが、スケールアップした今年は隙を見つけるのが難しく、結果次第で年度代表馬(競馬界のMVP)の栄誉に輝く可能性も大いにある。

 サブちゃんにとっても、キタサンブラックは紅白卒業後に現れた孝行息子(孫?)というべき愛馬。これまで菊花賞、天皇賞・春、そしてJCとG1を勝つたびに歓喜の「まつり」を競馬場で熱唱してきたが、惜敗した昨年の有馬記念後も持ち前のサービス精神で披露している。キタサンブラック出走のG1では、帰宅を遅らせて北島三郎ショーを楽しみに待つ観客も多く、今年こそは“中山駒劇場”に詰めかける10万人の競馬ファンの前で凱歌をあげたいことだろう。

 21日に行われた公開枠順抽選会では、武豊騎手が自らクジを引いて有利な最内1枠1番に大当たり。早くも勝負ありとばかりに会場が沸き上がり、武豊騎手が苦笑いを浮かべる一幕も。スターチームならではの引きの強さを見せつけ、ここまではでき過ぎと思えるほどに流れを引き寄せている。

 打倒キタサンブラックの最右翼にあげられているのがファン投票2位のサトノダイヤモンド。2強対決とする下馬評も多い。両雄はクラシック3冠戦を皆勤の菊花賞馬というのが共通点だが、サトノダイヤモンドの戦績(皐月賞3着、ダービー2着)は、同時期のキタサンブラック(皐月賞3着、ダービー14着)以上で、ポテンシャルの高さが魅力だ。

 陣営の勢いにも目を見張るものがあり、里見治オーナーはなかなか勝てなかったG1の壁を菊花賞で突破すると、12月11日に香港ヴァーズ(サトノクラウン)、18日には朝日杯フューチュリティS(サトノアレス)と立て続けにG1勝ち。今回はG1初制覇をもたらしたサトノダイヤモンドで3週連続、秋だけで4つめのG1勝利にリーチとまさに“神ってる”状態だ。


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