栗山監督に「名将」の冠を! 日ハムを10年ぶりの日本一に導いた采配力 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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栗山監督に「名将」の冠を! 日ハムを10年ぶりの日本一に導いた采配力

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広島を破り日本一を決め、胴上げされる日本ハムの栗山監督=29日夜、広島市・マツダスタジアム (c)朝日新聞社

広島を破り日本一を決め、胴上げされる日本ハムの栗山監督=29日夜、広島市・マツダスタジアム (c)朝日新聞社

 流れを読んだ采配は、投手継投にも活かされた。2勝2敗で迎えた重要な第5戦。先発の加藤が初回に先制を許し、続く2回に1死満塁のピンチを招くと、栗山監督は早々にメンドーサにスイッチ。すると普段は先発を任されて今季7勝(8敗)を挙げた男が満塁のピンチを切り抜け、そのまま5回2/3を1安打無失点。今年最高とも言えるピッチングを披露した。さらに中継ぎ右腕のバースが全6試合中5試合に登板し、計6回2/3を投げて無失点の好投で、第3戦、第5戦、第6戦では勝利投手となった。MVPはシリーズ3本塁打を放ったレアードとなったが、この2人の助っ人も“MVP級”の働きであったことは間違いなく、そのパフォーマンスを導き出した起用法は賞賛されるべきだろう。

 大谷の二刀流起用を筆頭に、レギュラーシーズンの中でも随所で周囲を驚かせる選手起用、作戦、継投を見せてきた栗山監督。5年前の監督就任時には、選手実績の乏しさとスポーツキャスター、大学教授を長く務めた異例のキャリアに懐疑的な声も多く聞こえたが、今季の11.5ゲーム差を覆しての逆転優勝、そして今回の日本シリーズでの采配は「勝負師」と呼べるもので、本人は謙遜するだろうが、「名将」の冠がついても誰も文句は言えないだろう。連日の接戦を見ても分かるように、戦力的には戦前の予想通りにほぼ互角だった。だが、栗山監督の5年間の経験値、そして乗り越えてきた修羅場の数が、広島・緒方孝市監督のそれを上回っていた。その差が、結果に表れた2016年の日本シリーズだった。


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