都道府県別保有冊数ランキング
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都道府県別1カ月の購入冊数ランキング
都道府県別1カ月の購入冊数ランキング

読書の秋」というが、その由来をご存知だろうか?

 中国・唐時代の詩人である韓愈(かんゆ)が残した漢詩に「燈火(とうか)親しむべし」という一節がある。意味は、「秋になると涼しさが気持ち良く感じられ、あかり(燈火)になじむようになる」というもので、ここから秋は読書に一番適した季節だとして、「秋燈」や「燈火親しむ」といった表現が使われるようになった。これが「読書の秋」の由来のひとつであるという。また日本では、11月17日の「読書週間」の定着がきっかけとも言われている。

 引っ越しサービスの比較サイトを運営する引越し侍(本社・名古屋市西区)が、「読書の秋」をテーマに、都道府県別の書籍(本・マンガ)の保有冊数&1カ月の購入冊数などを調査した。保有冊数ランキングでは、ある県が2冠を達成する結果となった。

 まず、本とマンガの保有数を調べたところ、ともに宮城県が1位という結果となった。保有冊数の全国平均と宮城県の数値を照らし合わせてみると、本の全国平均が76.2冊であることに対し、宮城県は134.6冊、マンガの全国平均が75.0冊なのに対し、宮城県は236.8冊と、どちらも大きく上回った。

 同社によると、宮城県は人口に占める書店数の割合が全国1位だという。ただし、宮城県以外のランキング上位県と書店数の割合に因果関係が認められなかったため、書店が多いから書籍を購入する機会が多いというよりは、宮城県民がもともと本好きだったために、書店の数が増えたという可能性も考えられると、同社は分析している。

 また、本とマンガそれぞれの保有冊数上位県を見比べてみても、本の保有冊数が多いからといって、マンガの保有冊数も多いというわけでもないようで、そんななか、宮城県だけがともに1位という結果からも、宮城県民が本好きということが表れていると言えるのかもしれない。

 次に、1カ月に購入する本・マンガの冊数を尋ねたところ、本の購入冊数1位は愛媛県、マンガの購入冊数1位は群馬県という結果となった。

 愛媛県の松山市は、夏目漱石の「坊っちゃん」の舞台としても知られており、また、正岡子規など多くの著名人の出身地であることから、『文学の街』と呼ばれているそうだ。もしかしたら愛媛県民は、他県に比べて書籍に触れる機会が多いのかもしれない。一方、マンガの購入冊数1位であった群馬県とマンガの関係については、残念ながら特に関係のありそうなデータは見つからなかったそうだ。

 10位までの都道府県別保有冊ランキングは下記の通り。

■都道府県別保有冊数ランキング
<本の保有冊数>
1位 宮城県 134.6冊
2位 北海道 130.7冊
3位 兵庫県 129.4冊
4位 奈良県 128.0冊
5位 岐阜県 125.2冊
6位 島根県 121.0冊
7位 埼玉県 108.6冊
8位 栃木県 95.0冊
9位 神奈川県 94.6冊
10位 石川県 92.9冊

<マンガの保有冊数>
1位 宮城県 236.8冊
2位 高知県 233.7冊
3位 本県 178.5冊
4位 群馬県 160.8冊
5位 兵庫県 135.6冊
6位 福岡県 116.6冊
7位 京都府 113.4冊
8位 滋賀県 112.8冊
9位 千葉県 103.2冊
10位 岐阜県 97.9冊

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