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意外と知らない? 衣類を大事にする衣替えのコツ

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栗山琢宏dot.

 5月に入り、各地で早くも真夏日を記録している日本列島。東京では真夏日こそ観測されていないものの、25度を越す夏日もあり、汗ばむ陽気が続いている。こう暑い日が続くと、「そろそろ衣替え」と思う人も多いのでは。寒い間にお世話になった冬物衣料。次のシーズンでも活躍してもらうためにも、しっかりお手入れしてから収納したい。また、衣替えはしないという人でも、冬場の衣類は一度お手入れすることをおすすめする。そこで、衣替えにまつわるさまざまなコツを紹介しよう。

■収納前に汚れを落とす

 衣替えはまず、衣類に汚れなどが残っていないか、きちんとチェックすることが肝心。衣類の汚れが、シミやカビ、虫食いの原因になるのだ。衣類の害虫はウールやシルクなどの天然繊維が好物で、ポリエステルなどの化学繊維は基本的には食べない。ただし食べこぼしや垢、皮脂汚れなどは虫の大好物なので、化学繊維でもそれらと一緒に食べられて穴があくこともある。虫対策のためにも、まず汚れを落とすことが大切だ。

■クリーニングと自宅洗いを使いわけよう

 衣類の汚れは、気温の上昇や時間の経過とともに繊維に染みつき、しみや黄ばみの原因になる。来年の冬に「黄ばんでいる!」と後悔しないためにも、衣替えの前にしっかりと汚れを落としておきたい。

 衣類についている取り扱い絵表示を見ると、家で洗えるものとクリーニングに出すべきものがわかる。他にも洗い方やアイロンのかけ方、ドライクリーニングなどの指示が表示されているが、表示の意味がわからないときは、消費者庁のサイトで確認できるのでチェックしてみよう。

 ニット製品などは中性洗剤を使って手洗いし、30℃以下の水でやさしく手早く洗うのが縮みを防ぐコツ。洗濯機を使う場合は「手洗いコース」「ウールコース」などのモードで、必ずたたんでネットに入れて洗う。柔軟仕上げ剤を使用すると仕上がりがふんわりとする。また脱水は1分以内におさえて、形を整えて干すのが、型崩れを防ぐための鉄則。もちろんハンガーにかけるのではなく、バスタオルなどの上に平置きして陰干しで。

 クリーニングといえば「ドライクリーニング」が代名詞となっているが、これは水の代わりに有機溶剤を使うことによって衣類への影響を抑えた洗濯方法。ただし、皮脂等の油性の汚れは落ちやすいが、汗などの水溶性の汚れは落ちにくい。そこで材質などによってはウェットクリーニングや汗抜きといった名称で、オプションで「水洗い」するお店もある(一部では無料で汗抜き処理を行う店もある)。パンツやシャツなど直接肌にふれる衣類で、綿など水洗いできる材質のものは、クリーニング店で洗い方も相談してみよう。また、最近ではスーツの水洗いを行っているクリーニング店もある。汗じみはドライクリーニングでは落ちにくいので、この機会に試してみてはどうだろうか。

■収納するときのポイント

 クリーニングから戻ってきた衣類は、ビニールがかかった状態のままでは保管しないこと。クリーニングの溶剤や湿気がこもり、シミなどのトラブルになることもあるからだ。すみやかにビニールカバーを外し、風通しのよい日陰で干してから収納するといい。不織布でできた市販のカバーをかけると通気性を保て、ほこりも防げる。

 衣類を収納する際には、クローゼットでも収納ケースでも、ぎゅうぎゅうにつめこみすぎるのは厳禁。しわや型崩れの原因になるだけでなく、適度なゆとりがないと通気性もなくなり、カビなどの原因にもなる。基本は容量の80%までをめどにしよう。

 ハンガーに掛けて保管しておく場合は、ハンガーの形状にも注意。クリーニング店の針金ハンガーなどはなるべく避け、多少でも厚みのあるものを使いたい。またニットやカットソーなどは、ハンガーで長期間保存すると型崩れを起こすこともあるので、できればたたんで保存しよう。

■収納しきれないときには

 冬物衣料はかさばるのが難点。クリーニング店の中には、保管サービスを行っているところもある。衣替えの時期にクリーニングに出して、そのまま冬場の時期まで保管してもらうことができるのだ。白洋舎などのいくつかのチェーン店で実施しているが、近くにそうしたお店がなければ、宅配便を使ったクリーニングサービスを活用する方法もある。

 たとえば、「せんたく便」では、依頼すると専用集荷キットが送られてきて、その中に衣類をつめて宅配便で送るとクリーニングした上で最大9カ月保管してくれる。価格は衣類の点数によって異なるが、もっとも多いものでは30点まで詰められて11929円(税別)。クリーニングしてくれる上に、クローゼット代わりにも使える便利なサービスだ。

 衣替えを機に、不要な衣類を処分するというのもひとつの方法だ。いつか着るかも、という服はたいてい着ないで終わるもの。一度クローゼットの中の衣類を全部出してみて、着ていない服をチェックしてみよう。ただし、チェックするだけだとなかなか捨てられないので、実際に袖を通してみることをおすすめする。その上で、きちんとコーディネートもしてみよう。自ずと捨てるべき服が見えてくるはず。

 捨てると決めた服はリサイクルショップなどに持ち込んで、有効活用するのもいい。リサイクルショップで引き取ってくれなかった服は、丁度いい大きさに切って掃除に使うという活用法もある。

 うかうかしてくるとジメジメした梅雨がやってくる。初夏の気持ちいいこの時期に、衣類をすっきりと整理してみては?


【関連リンク】
消費者庁 洗濯の絵表示
http://www.caa.go.jp/hinpyo/guide/wash.html


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