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世界の平均気温は今世紀末に最大4.8度上昇する!?

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 三浦しをんの小説「神去(かむさり)なあなあ日常」が映画化された。

 都会の高校を卒業したばかりの主人公は、ひょんなことから三重県の山奥にある村、神去村の林業の現場で働くことになる。携帯も通じない山中での過酷な重労働にすぐに音を上げ、逃げ出しそうになるが、林業を通じて人々とかかわりあうようになり、成長していくというストーリー。村人の暮らしの中にある神様の気配、主人公が森の中で遭遇する不思議な体験は、幼いころに森の中で遊んだ懐かしい記憶を呼び覚まし、自然の奥深さ、人の心の豊かさを教えてくれる。

 主人公が林業の世界に飛び込んだきっかけは、長瀬まさみ扮するヒロインが表紙で微笑む「緑の研修生」募集のパンフレットだった。担い手不足が深刻だったこの業界が、にわかに注目を集めているのも、林業が地球温暖化の重要な対策と位置づけられたからだろう。IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)の報告書によれば、このまま温室効果ガスが排出され続けると世界の平均気温は今世紀末に最大4.8度上昇するという。人間の体感としてはわかりにくいが、気温が1度上がると、穀物や生態系に大きな影響を与え、食糧不足につながるとの指摘がある。温暖化は気候変動を激化させ、豪雨や竜巻などの自然災害による被害が拡大することも懸念されている。

 温暖化は、もはやひとごとではない。エコバッグの常備、冷暖房の温度を調整するなどCO2削減につながる身近な取り組みは当たり前になりつつあるものの、地球規模の環境問題に対して、人間の知恵と技術がどこまで追いつくのだろうか。

 つくば市は、国の環境モデル都市に選定され、温室効果ガスの大幅削減のための先進的な取り組みをおこなっている。その一環として、省エネや創エネによって、建設から居住、解体までの住宅のライフサイクル全体のCO2収支をマイナスにするLCCM(ライフサイクル・カーボン・マイナス)住宅を推進している。ミサワホームがつくば市に建築した分譲住宅は、太陽光発電システムや涼風制御システムを搭載し、最高ランクのLCCM住宅認定を取得した。同市のLCCM住宅向け補助金制度の要件を満たす初の住宅として申請を進めている。

 温暖化に対して、自分自身ができることは小さなことかもしれない。

 だが、日々の身近な「エコ」を継続し、CO2削減につながる商品を選択する人が増えれば、それは経済や政治を動かし、大きな流れになってゆく。

 映画や小説など、私たちが自然と共生していることを静かに気づかせてくれる文化芸術に触れることも、その流れを強く、太くするものだ。

「ゆっくりのんびりいこう」の意味を持つ神去村の方言「なあなあ」のように、地球温暖化は待ってはくれないが、できるところから着実に環境問題に取り組みたい。

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